高校生の頃、3年間ずーっと片思いをしていた同じ部活の人がいました。
彼とは初対面では仲良くならないだろうな、怖いな、と思っていたのに、気が付いたらやけにいじられるしそれに対して私も普通にツッコミを返せるようになっていて、奇妙な関係が構築されて、気が付いたときにはすでに好きでした。
でも、部活は鬼のように忙しいし、彼とは部活の中のさらに狭いコミュニティの同級生だったので告白なんてできるわけがなくて。バレンタインに義理の体でお菓子を渡して、普段は事務連絡で連絡を取る、それで精一杯。
恋愛の話を先輩や後輩に振られても絶対にバレないように振る舞って、「付き合うとかめんどくさい」という彼の方針に勝手にふられた気分になりつつも、どこかで甘えていました。
そしてそのまま、ただの同級生として部を引退。最後の日に渡した手紙に、『あなたの部活に対して全力で向き合う姿勢が好きで、だから信頼している』と書きました。水多めで『好き』を割って、「これで何のアクションもなければ失恋したことにしよう」と決めました。とんでもない自己満足でした。当然アクションなんてあるわけがなくて、というか気付いててもたぶん言わないだろうなと思って、でも少しだけスッキリしました。
それからしばらく経ちましたが、やはり簡単には『好き』ってなくなりませんね。
ただ、今ここで彼に「付き合ってほしい」と言えるかどうかと言われると、たぶんNOです。関係を壊したくないのももちろん、人と付き合うって怖いなあと思うんです。
私が重く捉え過ぎなのかもしれませんが、私の中では「将来一緒にいることを考えない『とりあえず』の交際って何??」です。
「とにかく彼氏or彼女が欲しい」という感覚が理解できませんし、そもそも人とお付き合いするということは、その人の時間を拘束するわけです。「あなたの時間を少しだけ私にください」、こういうことだと思っています。それなのになんでみんなは「なんとなく」「とりあえず」でそれをしてしまえるんだろう。結婚とか云々はさておいて、将来長い時間一緒にいるかもしれない人なのに。
というか結婚も怖いです。今現在家族と過ごす時間が増えて気がついたのですが、私は人と家庭を築く、ということにとんでもなく不向きな気がしてなりません。両親を見てて「好きになった相手を憎みたくない」と思ったのも一因ですが、何よりも、私なんぞが他人の人生に責任なんて持てないし、相手を幸せにする自信もしてもらう自信もない。だから結婚とか絶対したくないしできないし、きっと一生縁なんてない。そんな責任負えないです。自分のことで精一杯だろうし。
失恋したっぽくなってるからネガティブなんじゃないんですよ。好きだった頃からずっと、「告白を仮にしたとして、私はあの人とデートをしたいとか身体的なふれあいをしたいとかそういうわけじゃないんだよなあ」と考えていて、そんな気持ちで面と向かって交際を申し込むなんてできるわけがなかったんです。
私は相手の特別になれたらそれで幸せかもしれないけど、それって特別仲の良い友人でもできてしまう。それに何より、向こうにメリットがなさすぎる。しかも遠距離になるし。
だったらもう、何も言わないでおいたら良いんじゃないか、ってなってしまったんですよね。
オチのないぼやきでしたが、人とそういう関係になるって私から見たら怖いです、ものすごく。
ただ臆病なだけなんですかね。だったら誰かと付き合ってみなよ、って言われそうですがそんな動機で人と付き合うとか失礼極まりないないでしょうし私が嫌なんですよね。
人生って難しいです、ほんと。
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