最近ふと、昔のことを思い出します。
学生時代、私は実家(結構田舎)に住んでいました。
夏休みなんかは自転車で疲れも知らず山や海に遊びに行っていました。
広がる青い空、生い茂った木々、夕暮れにはオレンジに染まる無人駅
周りには素晴らしい景色が溢れていましたが、当時、私はそれらを見るたびに、無性に悲しくなりました。
今見て、体験しているこれは、2度と戻らない日々の中にあるものなんだと子供ながらに分かっていたのかもしれません。
あの頃に戻りたい。と思えるのはそれだけ価値のある経験をしてきたからだと思っています
今過ごしているこの瞬間も、誰かにとって2度と戻れない日々の中の1日なんでしょうね。
戻りたいな。
スーパービーバーの東京流星群という歌があります。
その歌詞にこんな歌詞があります。
「僕にとっての故郷は誰かの憧れ、誰かが鼻で笑ったのが僕の宝だ」
故郷を馬鹿にされている様にも聞こえますが、
相手にとっては憧れである場所。強がって鼻で笑った姿を見てやっぱり僕の故郷は憧れの対象なんだと読み取ってしまいました。
僕は東京の片田舎ですが、他県に住んでいた期間が長く、
他県者からは「東京には何でもあるけど○○だよね」と聞くたび強がっているなと思います。
あなたにとっても二度とは戻れない風景が誰かの憧れと思われているかもしれません。
自分も戻れませんが、今あこがれている人は体験すらできません。逆に知っているという事で自慢が出来るのではないでしょうか?