脳内ワンダーランド。
幸に溢れた狂気の世界も
血に塗れた狂気の世界も美しい。
正気はどこにいったのか?
探してみようか。
迷子の、幻の優しさを。
変だ。
理解できない。
君は何を言っている?
高らかに響く笑い声と
粛として届く泣き声が
混ざり合って気持ち悪い。
意味のわからない愉しげな音楽は耳を劈いた。
わけのわからない眩しい光は目を潰してきた。
嫌だ。だめだ。逃げなきゃ。
はやく、ここから、
どこへ……?
こっちだよ。
違うよ、こっち。
どこも楽しそう!
どこも辛そうだ!
現(うつつ)生き→
天国逝き↑
地獄堕ち↓
←ワンダーランド
お戻りの際は狂気をお持ちになり、幸せを携えお帰りください。
さて、この手紙はいったいなんでしょう?
今、わたしの頭の中は空っぽ。
これを書いた作者の気持ちを考えなさい。知りません。
教科書に書かれた「死」
持ち主の気持ちと書いた者の感情。
想像。空白を埋める。
気味の悪いワンダーランドに確かな幸福を。
明るい笑顔と嬉しい涙を。
全て、壊れてしまえ。