風当たりが強くて…
なんでこんな日に、しかも丑三つ時に、一人で海にいるんだろうって…
北寄りの潮風が、こんな小さな入江にも容赦なく入ってくる…
周りには、誰もいない。一人ぼっちの夜。月すら沈みやがった。ヘッドライトも忘れたから、朝までいるしかない。
釣り針の予備も忘れたから、ウツボの口からでも回収しなくちゃ…
手前まで寄せてきた魚にも逃げられるし…
ま、複数人でいるより全然気楽なんですけれどもね…
新天地でお気楽ご気楽一人暮らししてるけれども、自分自身の根っこってそんなに変わらないものだね。
適度に孤立していた方が楽ではあるが、たまに人恋しくもなるのが煩わしくって。
居たら居たで、また逃げ出したくなるのでしょうが。