私も鬱になった婚約者をサポートしていましたが、鬱がひどくなった彼女が失踪。その後自分も鬱になりました。
その経験から言うと、鬱の人間の相手は本当に大変です。ちょっとやそっとの善意や愛情ではとても追いつきません。自分が鬱の時も、溺れている人が必死に何かにしがみつくようにいろいろな人に助けを求めましたが、それが相手にとってひどい重荷になることも十分理解していました。今度身近な人間が鬱になったらサポートできる気がとてもしないし、もしまた自分が鬱になったら人から離れて一人でいようとも思っています。
鬱の人間は本当に精神的に不安定になります。5分くらいの間に「何の問題もない」から「死ななければならない」に気分が急降下することも頻繁にあるし、自分でも感情の波のコントロールがほとんどできません。そしていわゆる鬱状態の間はネガティブな考えや記憶に支配され、同時に体に力も入らなくなり、物理的にも精神的にもどうにもならなくなります。憂鬱な気分になるのと病気の鬱とはまるで違いますが、経験者でないと、たとえ医者であっても、その感じ方の違いを理解できないのではと思います。
また鬱は長期戦です。10年20年と苦しみ続けている人もザラにいます。私は7年ほどで治りましたがそれも運だったとしか思っていません。
それくらい大変なものですから、相手をするのに疲れてしまっても、たとえサポートを降りてしまっても、私は主さんのことをまったく責められません。
決して無理をしないでください。決して自分を責めないでください。できるだけ多くの人を頼ってください。理解者は少ないかもしれませんが、まったくいないわけではないです。できれば身近に、頼れる人を探してください。