誰にも分かってもらえないけど、
私は形だけ丁寧に育てられた
母は子供の心には無関心で
勉強やピアノの練習さえしてれば満足だった
礼儀正しく、いろいろな方面で優秀ならそれで満足
私がその日をどう過ごしたか
何に悩んでいるか
どこにつまづいているか
無関心
母に対して遠慮してばかりだった
いつ鬼になるか分からないから慎重に生活した
家の中では母の怒鳴り声がいつ聞こえてくるかに怯えた
遊んでもらったり楽しく話したりした記憶はない
愛されてると思えなかった
かなり恵まれた身の上だけど
母から生まれたのが違う人なら、この幸運をもっと活かせただろうって小学4年生のとき思った
それから、母は隣人の私には目もくれないだろうって
母は働いててとても頭の良い人だ
だけど、私が悩みや失敗や恥ずかしいことを話そうとすると、
顔をしかめて見ようとしないんだ…
恥ずかしすぎて直視できないみたいな…
それに、小学校低学年には気付いてたけど、母はとても弱くて脆いんだ
ちょっとでも不都合なことを耳に入れたら崩れるんじゃないかってくらい