その場しのぎで生きてゆく。
明日の事から目を背けて。
未来には希望も救いも何もなく、ただ残酷なだけの暗闇が私を待っていて、私を蝕んでゆく。
深い深い海の底に沈んでゆくような毎日だった。
灰色の世界が広がっていた。
何も知らなかった、まだ無垢だった頃の、色鮮やかな過去をいつだって見ていた。
時間が私を引きずって、永遠に階段を下って進む。
老いてゆくんだ。
堕落。
あとは死ぬだけの人生なんだ。
そこには虚無しかなくて、生きる事がいかに下らないか物語っている。
私をこの狂った世界に蹴落とした神様は、私が生き恥をさらすのを見て笑っているんだろう。
だからいつか空に還ったら、神をぶん殴ってやりたい。
それまでは、今日という日を生きる。
その場しのぎで生きてゆく。
一分後に死んでいる事を祈りながら。