もう死にたい。
世の中の基準から見れば何もかもが幸せだろうと言われそうだけど、私の中で私は不幸なんだ。
中高6年間かけてきた大会が無くなった。
たったそれだけの事、そうかもしれないし私だけが大会に出れなくなったわけじゃない。
それでも私は苦しい。
学校が再開したところで行く意味もない。元々勉強なんて嫌いだ。友達だってそんなにいないし、進級したクラスで上手くやって行けるとも思えない。女子特有のギスギスした空気が、一日しかなかったクラスに既にある。
部活があるから、その先に大会があるから、頑張ってこれた。
誰を恨んでいいか分からない、大会の中止は大切なことだったと頭ではわかっているからこそ、私が頑張れない理由にならない。
でも、課題が全然手につかない。朝起きると何だかそれだけで失望する。そもそも寝付きも悪い。布団に入ると涙が止まらない。怒りをどこにぶつけていいか分からないし、どうやったらがんばれるか本当に分からない。
家族の小さな言葉が、家族の笑い声が、家族が私を部屋から引っ張りだそうとするのが、もう耐えられない。
一度未遂があるから私の部屋に刃物はないし、使う時はリビングでと限られている。
眠れない夜中に持ち出そうにも、引き出しの前で父が眠っているのでできない。飛び降りようにも家は2階だ。今は外に出れないし、死ねるような薬なんてないし、首を吊るような場所もない。どうやったって死ねない。
死にたい。死にたい。死にたい。
死ねない。