ずっと誠実に生きてきた
自分を殺し、他人に遠慮し、我慢を繰り返し、 義理を何より重んじ、感じの良い人であり続けた
他人の為に何度も犠牲になり、他人から聞いたら嗤われるような事を何度もしてきた
その間もずっと笑顔でいた
オレの人生から色んなものが少しずつ無くなり
結果何も残らず、何も始まらなかった過去だけが
思い出したくもない記憶として疵となった
そして何をやり直すにも遅すぎる年齢になった
オレは人生に負けた
人生に負けたまま死ぬまでの数十年を生きることになった
誠実に真面目に生きていれば、生まれてきてよかったと思える日がきっと来ると信じて
他人に尽くし続ければ、素晴らしい人達といつか巡り合えると信じて
ずっと生きていたが、もう待ちくたびれた
たとえこの先幸せが訪れたとしても
そこに価値を見出す事はもう無いだろう
全ては遅すぎたのだ
若い人たちよ、オレみたいになってはいけないよ?
君たちの幸せは君たちにしか創り出せない
君たちを大事に出来るのは君たちしかいない
君たちにはまだ幸せを追いかける資格があるのだ