昨年春? いや一昨年の秋、
私は自分を見失った。
言い知れぬ不安に取り付かれて
迷いに迷った挙句、ここに辿り着いた。
ここに辿り着いて分かったのは
「私の抱える不安なんて
実はほんのちっぽけなもの。」
そう自分に言い聞かせてはみたものの
一向に消える気配無し。
夜、疲れて眠って、朝、目覚めて
また不安に襲われて...毎日それの繰り返し。
それでも、重たい身体を引きずって
灰色にしか見えない景色の中を
今日も生きて行かなくちゃならないんだよね。
私には支えなくちゃいけない家族があるから。
たとえ、未来が見えなくても、
その先に、何が待っているのか分からなくても
歩いて行くしかないんだよ。
もはや、巧妙心も野心もなくなったけど
淡々と一歩ずつ、歩いて行くしかないんだよ。