優しい夜の中にいるのに
たまらない思いが溢れて眠れなかった
愛は、掛け値のない愛は
どこまでも溢れていく
悲しみがおわりなく流れていく
そのままでいた
わたしの溢れる愛
どこにも受け手がない悲しみ
わたしはわたしを暖めているよ
それでも余る愛
源泉だからとめどない
両の手で
その頬を挟み
わたしは諭す
あなたは愛をほんとに食べているの?
分け与えるほど溢れるものに
溺れるほど委ねているの
あなたは愛が足りない
もっと浸らなきゃダメ!
悲しいのは栄養失調。
まずは自分のことが先!
あなたは愛されているから
わたしに、愛されているから
あのひとも、あのひとも
どうでもいいって顔で
いなくなってしまったり
軽く扱われてはしまったけど
そんなのどうでもいいことなの
頭をかすめても放って置けばいいことなの
優しい夜に溺れなさい
あなたはあまりにもなにも知らなすぎる
しあわせの温度を知らなすぎる
あなたはそこにいていい人なの
それはわたしが決めることなの
あなたは
そう、誰よりも
しあわせでないとダメなひとなの
その愛は本物だからこそ
あなたの時間の中で
パリパリとお食べなさい
優しい夜の真ん中で 。