受験前の高校生。正確にはもう大学生になってる歳の人間です。歳をとってしまいました。
僕は自分が嫌いです。嘘に嘘を塗りたくった自分が嫌いです。でもやめられないのです。そうじゃなくては生きていけない。
いつか消えちゃうんだからいいかなって、そう思って一瞬で嘘をつき続けてます。嘘をつくのが得意になりました。見栄もはってます。自分がよく見えるように全部仕向けてます。でも何も埋まらない。結局僕はいつも一人。
こんな自分消えてなくなればいいのに。そう思ってもう何年経ったでしょう。一方ベランダから踏み出す勇気があれば今僕はここにいなくて済んだかもしれない。でも…僕は何も変わらなかった。
あの子が嫌いです。何もしなくても可愛いあの子。何もしなくても勉強ができるあの子も。何もしなくても機転のいいあの子も、みんなから愛されるあの子も。
弱い人間の特権としてせめて僕が不利にならないように生きてくれたらいいのに。
人のせいにするのは大得意。自分で自分のリミットの線を引くことも得意だね。周りにどう思われてもいいのに、どう思われるか気にする。矛盾の頭を乗せて、目を伏せて決まった大声で笑う。
笑うと痛い。だけどそれ以上の痛みが怖いから何度も笑う。
好きなものを全部手に入れたらいつか、いつか僕をこの世界から放って欲しい。大事にしてきたぬいぐるみを抱えて何処かに消えてしまいたい。