優しい言葉を掛けて欲しかった。
自分を認めて欲しかった。
だけど僕にはそんな資格はない。
抜け殻になってしまった僕はもう
努力することも出来ない。
そんな僕が認められる訳がない。
諦めの感情が心を占める。
だけど心のどこかでは思っていた。
嘘偽りの姿ではない、
「本当の僕」を認めてくれ、と。
そして叶うことなら
もう一度僕が立ち上がるために
手を貸して欲しいのだと。
そんな虫のいい話など存在しない。
それこそ運命に愛されなければ。
「もしそんな偶然に出逢えたのなら」
そんな期待を持つくらいは許して欲しい。
もしその期待さえ許されないのなら
心の全てを絶望で満たして
そして僕を死なせて欲しい。
新たな生でやり直すから。