ケアテイカーとかイネイブラーと称される存在です。
アダルトチルドレンであることを自覚したのはここ一年くらいです。
自分の人生が分かりません。
あなたのやりたいことは何?と聞かれてもわからないから答えられません。
今まで私の意見は否定されてきたから、私は私の自我の出し方が分からなくなってしまいました。
やりたい事はありました。
お金がなくて叶いませんでした。
お金がないから公立の通信制高校に行きました。
普通の学生生活なんて知りません。
大学や専門は勿論行っていません。
元引きこもりでした。
私が家のことをしないと誰もやらなかったから、ずっと家にいて家事をしていました。
家事全般できるけど、もうやりたくないんです。
今、結婚すればいいのにってよく言われるけど、もう家事をやりたくないんだよ。
もう何十年もやってきたんだよ。
高校の就活、就職出来れば一人暮らし出来るのかなって思ってたけど、どこも給料が安すぎて無理だった。
就職活動も一般の高校生に混じってやらなきゃだったから、集団面接の中一人学園祭や修学旅行の思い出が無い私を面接官は憐れんでいたと思う。
本当は一社すごく行きたい企業があった。説明会でもすごく良くしてくれた。
でも、遠すぎて行けなかった。一人暮らしする財力もなかった。
勿論就職は決まらなかった。
また引きこもって、あるきっかけから初めてのバイトを始めた。
そこで初めて他者に褒めてもらえた。
その評価は、何故か純粋に嬉しかった。卑屈にならずに受け取れた。自分でも不思議だった。
仕事を教えてくれた人がすごく良い人だったんだと思う。あのときベコベコにやられてたら引きこもりに戻っていただろうから、感謝してもしきれない。
バイト四年目。
もういい年だし、いい加減就職しなきゃいけないと思った。
就職活動を始めた。
無資格低学歴の私が応募できる会社は少なかった。
悲しかった。
それでもなんとか面接をこじつけて、そこで言われたのがあなたのやりたいことは何?だった。
ただ正社員になりたいだけだよね?だったらここである必要はないでしょ。
言ってることは分かるけど、分からなかった。
皆、やりたい事をやれてるの?
私、自分のやりたい事を我慢して家のことをしてきたよ。
勉強のやり方、分かんない。
勉強よりも家のことしてたから。
でもそういえば、皆の家にはお母さんがいてお父さんがいるんだって思い出した。
そうだったなあ、ドラマとか漫画でも見るし、会社の子もお母さんの話をしている。
皆、自分がご飯を作らなくてもご飯が出てくるんだ。
私もお母さんとお父さんが欲しかった。
恋人じゃない、結婚相手でもない。
お母さんとお父さんがほしい。
借金がなくて倫理観がしっかりしていて嫌なことから逃げなくて浮気しなくてギャンブルしなくて煙草吸わなくてお金をきっちり管理できて家のことをして勉強を教えられてさまざまな経験を積ませてくれて子供をちゃんと大人に育てられるお母さんとお父さんが欲しかった。
やりたい事なんか分からないよ。
夢はあった。もう叶わない。
もうなんにもない。
働きたくないわけじゃない。働きたい。
でもさ、私はクズだから、なんで手取り13万の会社に大層な理念を持って働かなきゃなんだ?って思っちゃった。クズだね。
そういう会社にしか勤められない身分なんだもんね。
学校に行けなかったからね。
なんでそれが世間で私の努力不足とみなされてしまうのか、つらいよ。
私だって進学したかった。
つらい、なにもかもつらい。
こんなところで全て語れない事ばかり今まであったんだよ。
何故私がこんな目にあわなくちゃいけないのか。
肉体は殴られずとも、メッタ刺しにされた心はもう限界なんだ。
ニュースを見るたび、でも私は虐待は受けてないよなと思ってたけど、充分虐待だった。
私のズタボロの自尊心はどうやったら元通りになるのか。
ちいさな私が一人でずっと泣いている。