あなたの彼女にしてほしかったこと、いっぱい期待させられたのに結局叶わなくて辛かったこと、それでも一緒にいられて幸せだったこと、誰よりも大好きだったこと。
全部全部飲み込んだ。
飲み込んで、もう二度と顔も見たくない、とだけ伝えた。
大人になればなるほど、考えることは増えるのに口にする言葉はどんどん減っていく。
周りからの評価とか、世間体とか、素直ではいられない理由に本当の気持ちはますます居場所を失って、思ってもいないようなことをどうしても口にしなきゃいけない場面がある。
いや、実際そんなことはないのに、そう思い込んでるだけなのかもしれないけれど。
素直で、正直でいたいのに、そういるためにですら嘘が必要になる。
私は毎日嘘をついている。
小さい頃に憧れた大人の世界が、こんなに汚いものだと思わなかったなぁ。