まともになりたい。私は20歳の、同性愛者の女性です。19歳の春、10年以上好きだった相手に失恋しました。2歳年上の女性です

こんにちは。小瓶を拾ってくださってありがとう。
思考や自己嫌悪が脳内で蠢いていて、苦しいので、こうして言語化しています。

私は20歳の、同性愛者の女性です。

19歳の春、10年以上好きだった相手に失恋しました。2歳年上の女性です。
「ウエディングドレスを着て式をあげるの。優しい旦那さんと、可愛い子供。わたしは普通の幸せがほしい」と、彼女は語ってくれました。
私ではその幸せを叶えてあげられないと、打ちひしがれて、悲しみを癒せないまま1年が過ぎました。

中学時代には「お前はデブでブスだから」といじめを受け、その頃から自傷行為をやめられなくなりました。今でも続いています。
中学卒業のころは、高校受験に失敗しました。
高校はとても楽しかったけれど、田舎の私立高校です。本当は本命でなくても国公立に行って、親の経済的負担を減らしてあげるべきだったと今でも後悔しています。

経済的負担を、とてもかけてしまったので、勉強したかった分野や入りたかった大学は大人になってからでいいと諦めて、高卒後すぐに働き始めました。
ただ、そこが致命的に合わなくて、毎日毎日「なんでこんなこともできないの」「早く覚えて」「あなたはおかしい」「いない方がマシ」と言われ続け、鬱病になりました。
それでも親の経済負担を減らさなければと、頑張って我慢して一生懸命仕事に取り組みましたが、ダメでした。
会社を辞めたあと、心療内科でADHDだと診断され、「私は本当におかしかったのか」と泣きました。

再就職した会社も、薬を飲んでいても結局うまくいかずに、辞めてしまいました。続かない私はダメ人間なんだなあと本当に思います。
時給が低く、残業代も出なくて、それでも一緒に働いていた人たちが好きで続けられていた会社でした。
電話応対でどうしても男性の声を聞き取れなくて、耳鼻科に行きました。診断は急性低音障害型難聴。治ったのかはわかりませんが、今だに男性の声は、右耳では聞き取れません。
貯金は、大して作れませんでした。

薬代や保険料、年金、親へ渡すお金、不意に壊れて買い換えるしかなくなった携帯端末代と、すぐに無くなってしまいそうです。生理がしばらく来なくて、どうしても不安で、友達が見るに見かねたといった感じで貸してくれたお金で婦人科にかかったら、排卵障害が起こる病名を告げられました。
子宮までおかしかったみたいです。


まだ失恋の傷を癒せていないこと、私はダメな人間だという意識や、それを持つにあまり余る経験と、経済的不安……たとえ制度を使っても免除されず支払わなければいけないお金や、家族の脛をかじっているわけにはいかないという意識を、どうにか紛らわせたくて、自傷行為に走ってしまいます。

少し前までは、アームカットやOD、過剰なピアス開けがそうでした。
今は、お金を引き換えに、好きでもない人に抱かれています。春を、売っています。
「可愛いよ、気持ちいいよ」と言われるたび、心が満たされる反面欠けていくようで……本当に、早く辞めたいです。
ただの自傷なら今すぐ辞められる。でも、経済的不安がどうしようもなくて、辞められません。

そういう形で自分を傷つけるのも辞めたくて、自分のことを好きになりたくて、失恋も自分の一部だと受け止めたくて、仕事探しだって頑張っています。お小遣い程度の額だとしても家で出来るお仕事を引き受けて、ライターとして細々と働いています。
足りないんです。趣味になんて一切使ってません。ただ金が足りないんです。健康保険料、精神治療、薬代、国民年金保険料……それだけで4万はゆうに超えます。友達に借金もしてしまいましたし、返さなければいけません。

私の家族は、みなそれぞれに病気と事情があって、働ける状態にあるのが父と兄と私だけ。その父も、もしかしたら働けなるかもしれなくて、そうなったら私はどうすればいいんだろう、私のわがままで私立高校に行かせてくれた家族にどうやってご飯を食べられるだけのお金を渡せばいいんだろうと悩んでいます。


一般就労はできないレベルの発達障害です。皮肉なことに勉強があからさまにできないわけではなくて、障害には社会に出てから気づきました。
精神福祉障害手帳は持っています。それを使えば、支援施設に入れるかもしれなく、障害者雇用枠で就職できる……かもしれない、ことくらいは知っています。

二度も挫折した人間が、また働けるのかどうか。働くしかないとして、好転してきた鬱が再発したらどうしよう。お給料が低くて、売春行為を続けざるを得なかったらどうしよう。その中で怖い目にあったら本当にどうしよう、と、怖いことばかりです。
今のところは、幸いにも怖い思いはしていません。ただの幸運だとはわかっています。


もう、失恋も挫折も持病も乗り越えたいし自分の一部にしたいし、売春もやめたいです。
まともな人間になりたい。
きちんと生きていけて、貯金も作れるだけのお給料の会社でバリバリ働けて、自分を認められるような大人になって、かつても今も目指していた夢のために大学に入って、勉強したいです。

でも、手帳や、よく聞こえない耳が、薬を飲まないと順序立てすらできない頭が、腕に残った切り傷の跡が、私に「おかしい」と突きつけます。
生きていくのが怖くて仕方ありません。
鬱が本当にひどかったとき、わずかに体調のいいときは何度も自殺を図りましたが、すべて失敗しました。だから、死ぬのも上手く行かないと知っています。死ぬのだって怖いことを知っています。


早く死にたいわけではありません。生きた責任がありますから。
だから、早く……きちんと働ける、自分を認められる人間になりたいです。
売春も自傷もしない大人になりたいです。


長い長い中身を、ここまで読んでくださってありがとうございます。
読んでくださったことが、私にとっては何よりもの慰めになります。

やさしいあなたやあなたの大切な人が、幸せでありますよう、心から願っています。