あの日のあなたへ
あなたはいま、どうしていますか。すてきなひとと結婚して、かわいいこどもをもって、そして臨床と研究に邁進しているのでしょうか。
そうならないように毎日勉強して、がんばっているけれど、こどもが死んでしまうのがつらくて、逃げてしまったとあなたは言っていました。そして、あなたは、じぶんのことをよわむしだと言いましたね。あなたのことをよく知らなかったけれど、そのはなしを聞いて、こんなふうに毎日考えて、がんばっているひとがいるということを知って、感動しました。やりがいはありそうだけれど、妥協の許されない仕事をしているひとの大変さを感じました。そして、あなたはよわむしではなく、やさしいひとだと思いました。
さいごに会ったとき、あなたは来週もう一回来てと言いました。あのとき、あなたの目をみて、もう一度来ようと思いました。だから、はいと言いました。でも、いろいろなアクシデントがあって、なによりわたしに勇気がなくて、もう一度行くことはできませんでした。よわむしはわたしでした。そのうえ、あなたから預かった手紙がなくなってしまいました。そのときは、一番傷つけられたのは、わたしだと思っていました。悪いと思っていないのに、あやまることはできないとも思いました。でも、それは間違いだったと思います。あなたはわたしのことをうそつきだと思ったでしょうか。わたしは手紙を、開封してもいないし、読んでもいません。これだけは信じてほしいです。でも預かったものを、きちんと宛名の方に直接渡さず、受付の人に渡してしまったのは、軽率だったと今は思います。あれから、9年たちますが、あなたにあったときのような感覚を感じるひとにいまだ会うことができずにいます。もう一度、あなたと本音で話して、向き合おうとすべきでした。気づくのがおそすぎました。わたしは、たいせつにすべき出会いを失ったのかもしれません。
もう会うことはありませんが、あなたがげんきであること、しあわせに暮らしていることを祈っています。あなたのようなまじめでやさしいひとは、誰よりもしあわせになるべきひとだと思うから。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください
ななしさん
そう思われるのなら「あの人」のわだかまりを解く為に、一度会ってくるのも大切なんですけどねぇ。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください