海外に行って思ったこと。悩み考える事の多い生活に疲れ、何もかもから離れたくて海外に行ってきた。生まれてからずっと貧乏暮ら

今の気持ちを、忘れないうちに小瓶に入れて流すことにする。

悩み考える事の多い生活に疲れ、
何もかもから離れたくて海外に行ってきた。

生まれてからずっと貧乏暮らし。
旅行など国内ですら修学旅行程度。
飛行機なんて乗ったことも無い。

家族の認知症介護に借金返済、
引きこもりニートの妹、
働けど働けど貧しい自分。
ワーキングプアの見本のような生活。

お金が無くて怖い。
自分の将来がどうなるか不安過ぎて怖い。

『とりあえず逃げたい！』

家族からも
将来の不安からも
お金が無い恐怖からも
何もかもからも逃げたい一心で、
街で目に付いた旅行代理店の超格安プランに衝動的に申し込み、そして...

初めて、外国の地に降り立った。

今回は、なんせ超格安プラン。
空港からの送迎はもちろん、
現地ガイドもツアーも何も無い。
全くのフリープラン。

初めての外国で、完全な独りぼっち。
言葉もロクに通じない。

そんな状況で、数日間を過ごしてきた。

･･･

そして今、日本に帰ってきて思うことを書き記そうと思う。

■日本以外でも暮らせそう
→ なんだか直感的に『ここで暮らせるかも』と思った国だった。
もし日本のどこにも私の居場所が無くなっても、国外に逃げ場があるのは少し安心。

■ 気を遣い過ぎなくていい
→ こちらが気を遣おうが遣うまいが、他人の行動にそれほど注意を払っていない人が多かった。
店の人も無愛想で自由奔放。
相手が気をつかっていないと、
こちらも肩の力が抜けてラクになる。
誰も私なんて気にしてないんだ。
少し、生きやすくなった気がする。

■ 言葉は大事
→ 無愛想な人でも、その国の言語で話しかけると態度一変。笑って色々教えてくれた。
「ありがとう」だけでもいいから、その国の言葉を覚えておくといい。

■ みんな優しい
→ 会う人会う人、みんな優しい。
空港で、ホテルのエレベーターで、相席した店で、道端で、駅で、至るところで親切な人達に助けてもらった。
もし日本で外国の人が困っていたら、絶対に親切にしよう。

■ すぐに日本人と当てられた
→ 「Japanese？」「from Japan？」と会う人ほぼ全員にすぐに当てられた。
しかもその後、なんだか褒められたり優しくされた。
以前、他の日本人が良い印象を与えてくれたのかな？感謝。自分も恥じない行動をしよう。

■ 言葉を100%伝えあえる安心感
→ 帰国後、成田空港で「おかえりなさい」と日本語で書かれた看板を見て、なんだかホッとした。
その後、空港職員さんに「おかえりなさい！」と日本語で言われた時の、凄まじい安心感！！
自分が言いたい事を、
相手が言っている事を、
(ほぼ)100%伝え合えるというのは、なんて嬉しくて安心することなんだろう。
同じ言語を話せると、親近感が全然違う。

■ 英語を勉強しよう
→ 今回は英語がネイティブではない国に行ったのだが、会った人ほぼ全員が英語をある程度話せていた。国籍年齢性別関係なく。
アジアで母国語の他に英語が話せないの、日本人くらいなんじゃないかってくらい。
みんな大体母国語、英語、少しの日本語、中国語(広東？上海？北京？)が話せていた。
英語が分からないと基本的なコミュニケーションが取りにくいと痛感。
勉強しよう。

■ 悲観的になり過ぎないようにしよう
→ とにかくパワフルな国で。パワフルで混沌としていて、賑やかで活気に満ちていた。
「暗い顔してる意味がわからない。生きてるのに。ご飯も食べられるのに。家もあるのに。」
みたいな事を言われた。
その通りだと思った。
視野が狭くなっていて、悲観的になり過ぎていたかもしれない。

■ 日本のごはんは美味い
→ 現地のごはんも美味しかった...が、やはり食べ慣れた日本食が1番口に合うと実感。
日本のお米、白米は段違いに美味しい。
帰国後すぐにファミレスで食べたハンバーグ定食の美味しさときたら...！
向こうの国で、日本に旅行に行った事がある人が口を揃えて「日本のごはんは美味しい」と言っていたが、本当にそうなのかもと思った。

■ 日本は空気がまだマシ
→ 東京ですら、かの国と比べたらまだ空気が綺麗な方だと思った。
排ガスはすごいし、歩きタバコの煙もすごい。空気が乾燥している時期だから尚更。

■ 恵まれすぎているが故の鈍感さ
→ 日本は便利で治安も良く、恵まれている。なんというか、だからこそ鈍感で生きる力が弱くなっているように感じた。
必死にならなくても死なない環境。
日本語以外話せなくても生きていける環境。
恵まれすぎているが故に、
何かあった時に露呈する脆さ。
ハングリー精神が、タフさが圧倒的に少ない。

...とりあえずこんなところだろうか。

海外に行ったからといって、家族の介護や借金や問題が無くなったわけじゃない。
だけど、自分とはまったく異なる価値観を持つ人が大多数の異国に身を置いて、目の前に新しい道ができたのは確か。

何も一つの場所で生き続けなくてもいい。
世界は広く、多様。
別の国に行けば、また新しい道が出来るかもしれない。

その為にも、日々生きて働こう。

『ただ日々を生きるため』以外の、
お金を稼ぐ目的ができて良かった。

またいつか、新しい国に行こう。