もう、あなたの前で泣かないってあの日決めたのに。
あなたが離れた場所に行くって聞いて。
堪えていたものが止め処なく溢れてきて。
こみ上げてきて。
ついにあなたにまた泣き顔を見られてしまった。
あなたはもう私の手をとってはくれはしないけど。
優しい言葉をくれるのね。
もう心配させてって笑顔であなたが言うから。
止まってた涙がまた溢れてきた。
あなたにも私にも帰らないといけない家が。
守らないといけない人が。
あるから。いるから。
多分これ以上は近づくこともできないけれど。
仕事中の数時間だけは、私にほしい。
そんな些細な願いさえも。
私から奪っていくのかな。
あなたと仕事をするのが私以外だと思うだけで。
私ボロボロに泣けてくる。
想像力が豊か過ぎるってあなたは笑うけれども。
私にはあなたと過ごす一瞬一瞬を大事に大事にしたいの。
限りある時間。
そんな小さな願いさえも叶えられないものなのかな。