前は、ヒリヒリ感とか、腕に傷がなくなると、すぐさま自傷行為をしていた。
家でも、お出かけ先でも、ちょっちゅうトイレに行ってハサミで腕を引っ掻いていた。
今は、ちょっと落ち着いてきた、とはいえ、夜にやることが多い。
理由が、ふと頭に浮かんできた。
腕にヒリヒリと痛む感じがないと、モヤモヤして、寝れないんだ、と気付いた。
なんにも痛みを感じずに寝ようとしている、または、ぼーーっとしている自分が嫌になるんだ。
やらなきゃ!って思ってまるまるした形のポーチ。枕元にいつも置いてある。そのポーチに入っている、小さいハサミを取り出す。
左腕に。そして右腕にも。
止め時が分からなくて、やめようと思ってもやめられなくて。
全体的に傷が付くか、赤くなるか、痛みが強くなってから、止める。
その後も、傷の跡がまばらだとやったり、もっと強いヒリヒリ感を求めてやったり。
落ち着く。
安心できる、というか、スッキリもあるし、やっぱり痛みが好きで。
この前、ふいにガッ、と二の腕の方を引っ掻いた。
ハサミを持っていたところで、ハサミの刃先が当たって、引っ掻いてしまっていたようだった。
少し血が滲んで、嬉しくなっていた自分がいた。
でもその後、ちょっとした罪悪感。
寝てる間にきっと、長袖はめくれて
引っ掻き傷は見えている。家族にバレてるかもしれない。
茶色っぽくなってるのが、見えにくいような、目立つような気もする。
気にしながらも、やってしまう。
一度やりたいと思ってやりだしたら、その気持ちは消えない。