小さい僕。
学校で辛いことがあった。
泣きまくった。
うるさいって言われた。
また、悲しいことがあった。
今度はうるさいって殴られた。
少し大きくなった。
また、悲しいことがあった。
声を殺して泣いた。
今の僕。
自然と息を吐くように涙が出た。
声はない。
ただスッと。
まるで何かが流れていくように。
悲しくて泣けばうるさいと言われ。
声を殺せばうざいと言われ。
息を吐くように泣けば、誰にも気づかれず、
自分も気づかず、心が外に流れて消える。
怒りをおさめようと我慢すれば、涙が流れ、
怒りも流れる。
もう、昔の僕はいない。
純粋な、笑顔の僕はもういない。
いるのは、心がない、笑顔を持つ僕だけだ。
それを望まれたから。
周りがそれを望んだはずだから。
僕の心の声を聞きたくないと、忙しいから無理だと言ったから。
だから、これはきっと。
とても、普通で。
しょうがないことなんだろう。
ちゃんと見てくれない。
みんなが、見ようとしなかったのに。
今更遅いよ。
本当に低能だね。
人間ってやつは。