お金以上のことをしてあげたい。
どれだけの人にそう思わせるかが、お金以外の繋がりを作るんだと思う。
同じ料金を払っていても、「金払ってるんだから」と難癖付けまくるわがままなジーさん患者と、「ありがとう」「ごめんね」「助かる」と言ってくれる老紳士では、対応が変わる。
人間は感情があるから。お金さえ出せば誰にでも同じ商品を出す自動販売機とは違うんだから。
スタッフに笑顔でお礼を言う。
スタッフ1人1人の名前を覚える。
「髪型がきちんとしていて綺麗ね」「力持ちね」気を使ってくれたら「気が利くね、優しいね」と、誉める。
お金を払う以外にも、患者が出来ることってあると思う。
お金だと見られたくないなら、お金以外のものを渡す必要があると思う。
例え仕事だろうが優しくしてくれて、それであなたが助かったことがあるなら、お返しとしてこういうこと言おう、感じたことを伝えよう、という気にはなれないかな。
そういうちょっとしたことの積み重ねが、スタッフさんの意識を「お金払ってくれる客だからやらないと」から「いつも感謝を伝えてくれる素敵な人だから応えたい、気を利かせてあげたい」に変えるんじゃない?
「花には蝶が来るが、糞にはハエがたかる」といわれる。類友と似たようなニュアンスでしょう。何もうまくいかない、周りにくだらない人しか集まらないと嘆く人は、実は自分自身がフォローしてもらえるような徳を積んだ人でなく、自分自身がくだらないから、ということ。
お金で割り切る関係でなく、無償の愛情や繋がりが欲しいなら、自分が花になることよ。側にいたいと思わせる花になること。
それには今周りで支えてくれる人を「どうせ金でしょ」なんて拗ねた目で見ないの。感謝を伝えて愛を渡して、味方をたくさん作って、病室で快適に過ごすことからまずは始めてみたらいい。