自分がどうしようもない人間であることに気づいてしまい、人と関わることが怖くてたまらなくなった。
空気が読めない、ステレオタイプな物の見方しかできない、自分の軸がグラグラ、人に依存しがち、予期不安で勝手にナーバスになってばかり、人との距離感の取り方がわからない……一言でいうなら、とんでもなく幼稚な人間だった。
明るく積極的で好かれる人になろうと空回りして、どんどんメッキが剥がれて、最終的には孤立してしまった。
自分のダメさ、醜さを思い知って、もう社会に参加する勇気が出ないまま何年も過ぎた。
私はダメな奴だから、今度こそ頑張らなくてはと勇気を振り絞った結果がこの始末だった。また頑張ろうとしたところで、自己嫌悪に陥って、人にも嫌な思いをさせるだけになる。
生きていくにはこのままじゃいけないと頭ではわかっている。
失敗を教訓にしても、また明後日の方向に空回ってしまったら。周りに呆れられて居場所がなくなったらと思うと、怖くて仕方がない。