ごめん、分からないんだ。本当に分からないの。
クラス=仲間だとか、クラス全員で団結出来たとか。
私がまだ馴染めていないだけかもしれないけど。
馬鹿にしているわけじゃないの。本当にそうであったら素晴らしいと思うし、私もそう感じれたらいいと思うのよ。
ただ、何故か他人を悪くいう人ほどそんなことを言って、嬉し泣きさえして惜しんだりするものだから尚更分からなくなるの。
そして明らかに馴染んでなかったような子まで泣いて、それを何食わぬ顔で一緒に喜ぶ子までいるものだから。
中学校の思い出を、あの子は嬉しそうに語っていた。
運動会だとか修学旅行だとかを、懐かしいね、戻りたいね、感動したね、と、色んな言葉を使って。
正直そんな気持ちはないの。ごめんなさい。
否定する方が可笑しいので出来るだけ頷いていたけれど、実際はあなたの語る思い出の半分も覚えてさえいないかもしれない。
高校に入ってもそれは変わらないみたい。
未だに、名前を覚えてない人が沢山いるの。
名前を呼ばれたりする機会が少ないのか、覚えようとしない限り覚えられない。
男子はひとまず置いといて、女子は顔と名前が一致しない人が3人はいた。
今日、分からない子がいたから友達にこそっと聞いてみたの。
そしたらあからさまにえって顔をされてね。さすがにやばいなって思って、あとは自力で覚えないといけない。
私が悪いのだけど、地味にショックだったな。
そしてクラスのTシャツを嬉しそうに撮る姿を見て、また大きな差を感じた。
その個人個人と仲良く、楽しい思い出だったと言われれば分かるけど、急にクラスというものにまとめてしまうと違和感しかない。
それを使うには可笑しい様なものが、沢山あるのに、あなたたちはそれを無視しているとしか思えない。いっそ怖いね。
私が楽しくて楽しくて仕方なかった時だって、私はそんな言葉を使いはしなかったよ。仲の良い個人が多かっただけであって、それがクラスに繋がるとは微塵も思わなかったもの。
元々クラスに入れてないだけかも知れないね。結局クラスの思い出を語る時は個人を語ってるもの。
まあこんな感じのおかげで、行事で感動して泣いたことは1度もありません。
結局何が言いたいんでしょう。ただもやっとして何だか申し訳なくなっただけです。
いっぱい書いてある小瓶だけど、「まだ名前を覚えていない人がいる」という部分がカギになるように見えました。
つまり、あなたは良くも悪くも周囲が気にならないタイプなのかなと。
まったく興味がわかなくても、クラスメイトなら名前くらいは知ってる人が大半だと思います。
なぜ認識するかというと、自分の立場を守るためです。
例えば大人しい子が派手なグループの子達を見て「あの人はああいうタイプか、苦手だ…なるべく関わらないでおこう」と思ったりする。誰が仲良くなれるか、誰がそうでないか、観察するということ。
あなたはそういう自分の立ち位置とか周りからの自分の評価というのが、あまり気にならない人なのかなと思います。
「クラスで団結して楽しむ!」という盛り上がりも、普段は他人を悪く言う人も影が薄い人もイベントの時は「私達仲良し!このクラス最高!」となるのも、クラス内でのそれぞれの存在証明みたいなものだと思います。
お祭り大好きでイベントを成功させて目立ちたいとか、自分はこんなにたくさんの友達に協力してもらえる人望があると喜びに浸るとか、普段目立たないけどふられた仕事はちゃんと出来る子でそれを褒められたいとか、これを機会にこっちのグループから離れてあっちのグループに入りたいとか。きっとクラス内にはいろいろな期待や思惑が渦巻いていると思います。
そういうそれぞれの思惑を満たすために同じイベントで相互に協力するから「クラス一丸となって」という空気が生まれるし、満たした結果、終了後に喜びや充実感が溢れて感動にもなるんじゃないかと。
でも、周囲や立ち位置にあんまり関心がないあなたにはそんな思惑はなく、周りの思惑もよく見えなくて「こんな時だけクラス一体って何やねん。なんかいきなり盛り上がって泣いてる。ついていけない」くらいのものになる。
行事は必ず張り切ったり泣いたりしなきゃいけないものではないし、ひどい妨害やサボりをしなければ申し訳ないと思う必要はないと思います。思い入れが違うんだから、温度差があるのはむしろ当たり前でしょう。皆熱血で頑張れという方が無理があります。
ただ、名前を覚えていないのだけはいけないかなーと思います。興味があるかないかに関わらず、それは最低限の礼儀です。名前ってその人の存在そのもの。知らない、知ろうともしないのは、相手の存在丸ごと否定しているようなものです。
同じ組織にいるのに「あの子の名前って何だっけ?」と聞いてくる人は、個人的にはあんまり信用出来ません。自分に興味があること以外は関わらないタイプかな、手助けを求めても気が向かなければ応じてくれない人かな…という印象になってしまうからです。