誰がはぶってくれって頼んだ?
誰も頼まないよ。
むしろ仲間に入れてって言いたかった。
言えないんだ、心が麻痺しちゃってるから。
存在を認めてほしい。
仲間に入れてくれなくていいからお願い、話しかけて。
微笑みかけて。
それだけで、頑張れるから。
何も言わないから。
わがままかもしれない。
わがままだっていうなら消えてあげるよ。
みんなの目の前から消えてあげる。
存在を認めてくれるだけでいい。
お願い、認めて。
迷惑かけないから、邪魔しないから。
心が麻痺しちゃうとこんな感じなのかな。
何も感じなくなっちゃう。
嬉しいとか楽しいとか。
でも、辛いとか悲しいとかは感じる。
負の感情だけはよくわかるんだ。
だから誰がどんな態度をとるかで少しだけ私にどんな気持ちを抱いているか分かるんだ。
嫌いとか邪魔とか。
友達だった人もそうだ。
“嫌い”の態度をとるようになった。
私が悪いんだ。
こうなったのも、自分が心が麻痺したことも。
はぶられるのは本当に嫌。
周りに人がいなくなる。
でも、それも私のせいか。
私が悪いんだよね。
今を楽しんでいない私が悪いんだ。
生きることを放棄しようとする私が悪いんだ。
じゃあ、結論。
みんなの前から消えよう。
クラスのみんなの前から。
桜