軽音部に入って
私と同じバンド好きが沢山いると思ったら
全然いなくて、
じゃあ、バンド好きな人とバンドをやるためには
上手くならないとって
ドラムを練習して。
頑張っても、
憧れのあの人にはまだまだ遠くて。
もっと頑張って練習した。
バンドメンバーとも何度も揉めて、死んでしまいたくなるような、人を信じるのをまた辞めたくなる出来事もあった。
私の好きなバンドを否定されたこともあった。
先輩の外でやっているバンドのサポートも始めた。
少し上手く叩けなくて自己嫌悪になりながら必死に続けた。
軽音部に入って1年が経った。
後輩が入ってきて、
経験者が2人入ってきて。
最初から追い越されている。
どうしよう。
こんなんじゃ、私じゃ、無理だ。
頑張っても、すぐに追いつけないような差がある。
恥ずかしい。
こんなドラムを人前で叩くなんて。
自分のドラムのプレイも、
自分自身のことも
嫌いになっていった。
そんな状態で、とあるフェスに行った。
サバシスターというガールズバンドが出ていた。
元々好きだから、観に行った。
最前が取れた。
ライブがはじまって
ラスト2曲になったとき、
私がずっと
ずっと
好きになれなかった「才能」
という曲が演奏された。
こんな、きみには素敵な才能がある。大丈夫だよって、きみは最高なんだよって無条件に言ってくれる青春ソングは
才能もなくて、後輩より優れていない私なんかが受け取っていい言葉じゃない。
そう思ってた。
ボーカルのなちちゃんが、歌っているのを見ていたら、いろいろな感情がこみあげてきて、泣けてきて。
ああ、認められたかったんだなあって。
がんばってるよって。
わたしは最高だって。
だれかにじゃなくて、
自分とか、憧れてしまった人達に。
一緒に歌いながら泣いてても
ライブは続いていくから、後ろからオーディエンスがダイブしてきて。
そんなんさばけるほど心の余裕もなくて。
そんなんしてたら、セキュリティさんが守ってくれて。
ありがとうございますって言おうとしたら、だいじょうぶ。だいじょうぶだよ~って頭なでてくれて、
そこで肩の荷が全部降りちゃった気がして。
目の前にいる、サバシスターのメンバーが見えなくなっちゃうんじゃないかってくらい声上げて泣いて。
ライブ終わりに守ってくれたセキュリティさんとグータッチをしてお別れをした。
そのあと、友達にドン引きされるくらい大泣きして、
いまでは「才能」が大好きな曲になった。
自分を認められないのはしょうがない。
これからも私は自分の事は嫌いだと思う。
でも、自分が他人を認めること
そして、誰かに、音楽に、ライブに、漫画に、本に、助けられることはできるはず。
そういう、ものを見つけられた私は幸せなんだなって思う。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
すごくやさしい言葉をかけてあげてほしいです