私は、私は、こんな生活がしたかったのだろうか。
医療職者になれば困っている人を助けられると思った。
潰れてしまいそうな人を救ってあげられると思っていた。
誰かの役に立てるんじゃないかと思ってた。
でも、辛い実習を乗り越えたその先にあった自分はもう誰かを救おうという元気のある自分ではなくなっていた。
昔は、何かあっても「自分も悪かったな…ここを直そう」と素直に思えていたのに今では「私だって辛いのに!どうしてそんな言い方をするの!!わかってよ!!」って……注意した側が正しいと頭ではわかっているのに心がついてこなくなった。
亡くなった人を見て最初はすごく悲しくて辛かったのに今では「あぁ…人ってこんなに呆気なく死んでしまうんだな」と達観してしまうようになった。
終末期の人の「辛い辛いもう殺してくれ」と嘆く人を見てもなんて声をかけたらいいのか分からなくて、こんなに死にたがっているのに確かにどうして死んではいけないのだろうと思うようになった。
そして、どんどん追加される業務に頭がパニックになって寄り添う心もなくなってしまった。
昔の……純粋にただ人の役に立ちたいと頑張っていたあの頃の私ならなんて言ったのだろうとふと思う。
きっと綺麗事を並べるんだと思う。でも、私はそんなあの頃に戻りたい。
日々自分が1番なりなくなかった自分に近づいている気がする。
優しい人でありたかった
強いひとでありたかった
誰かを思って行動できる人でありたかった
誰かの役に立てる人間でありたかった
でも、今はどうだろう。
仕事量の多さにパニックになって優しい言葉1つかけてあげられなくなった。
寄り添ってあげたいのに寄り添う時間も持てなくて「もう殺して欲しい」と嘆く人を前に何も言えなかった。
仕事自体も上手くいかず、寄り添うこともできず先輩からはついに「もっと患者のことを考えろ」と言われるようになった。
そんな日々の積み重ねがどんどん私を弱くして夜も寝られなくなって行った。
夢を持ったあの日の私はまさか夢を叶えたその先にこんな結末があるとは思ってもいなかった。
どんどん自分が嫌な奴になる。
なりたかった自分から
生きたかった理想の人生から遠ざかっていく。
この道を選ばなければただの理想を胸にもっと楽に生きていけたのだろうか。
もっと違う人生があったのだろうか。
寝不足の中実習に行く必要性もなくサークルとかに入って大学生活も楽しく過ごして
そこそこの会社に就職して悩みながらも生死の関わらない職場で楽しく仕事して
そこで出会った人達と違った人生を送れたのだろうか。
やっぱり私はこの職業を離れるべきなのだろうな。
きっともっと効率よく仕事ができる人に…人に寄り添える人がなるべき職業だったのだと思う。
実際寄り添える人が少ないのはわかっていてもそう思う。
自分はただそちら側の人間にはなれなかった。ただそれだけの話。
くやしいなあ
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください