むすめ(仮)と仲良くなったきっかけを覚えていません。彼女は美人ではあっても、性格は普通の女の子で、社交的です。その点で早朝シフトの彼女と対照的。
私はどっちも好きなんだけど、共通するのは、仕事をたくさん覚えていて、3カ月程度だとまだわからないような、あまり出てこないことも、ぱっとわかるところ。
オーナーは男だし、美人のむすめ(仮)を気に入っていました。露骨にわかるほど。でも主婦バイトでも、学生バイトでも、彼女が美人だということはそれぞれ言ってたし、性格もいいから誰も悪口なんて言ってませんでした。
慣れていない私がミスした、しょんぼりーとしていたら、笑って励ましてくれて、なんだったかなあ、店長と同じぐらいの年なんですか、ということをきかれたのかなあ。その頃、店長とあまり関わってなくて、面接やその他もオーナーだし、何か聞くのもオーナーだった。
店長の年齢わからんけど、そのぐらいかなあって言って。
彼女は美人と言われ慣れてたです。そりゃそーだろ、みんな顔見ては言うんだから。アイドル以上だもん。学校でも、同じように言われ続けてきたはずだし、今さら謙遜するのもなーって感じだった。
私、そういうほうが好きなんだよね。
明らかに頭がいいとか、お金があるとか、そう言われて「そんなことはございません」とたいてい言うものだけど、
「だって努力してきたからね」と言う方が私に合ってる。
私自身がそうだから、かもなー。
本当にそうなのに、謙遜って時に応じて嫌味だよ?
私の前で、お金があるくせに「そんなことは」とか言ってみ? 腹立つ以外のなにかある?
年齢が離れているのもあって、美人の彼女にほれぼれするだけで、嫉妬も何もないし、ほんっと可愛いし、機転もきくし、なんっていい子ー、という感じで、私も露骨にそう言う人じゃん?
気がついたら、「むすめ(仮)よ、今日は何作るんだい、おかあさんは肉まんがいいよ」「おかあさん(仮)、それじゃ肉まん多めに作るわー」
になっていたのだ。
なんだか、書いてて胸に迫るものがある。あの時、たわいない気持ちだったのに、別れがつらい。遠くに行くわけじゃないんだから、また会える日が来ると思うのに。
本当に娘が遠くに行ってしまうような、そんな気持ち。
そういう私は、今、店長が非常に大好きなのだ。怒る時はしっかり怒る人なんだけど、オーナーみたいに、言ったことを忘れたりしないし、自分が言うからには自分がちゃんとしないと、って頑張ってる。
ここでだけ書くけど、娘さんはあまり母親似でもないし、性格的にもちょっと…と思うところがある。だからあえて、バイトさせているのかもしれない。
世の中の厳しさを早めに教えるために。
そういうところもかっこいいし、そういや、私が気に入る人って、ほとんど痩せてる…。なんていうかな、同じ立場でも、言うことで違いって出る。
その違いの点で、私のつぼに入るんだなあ。
早朝シフトの彼女も、むすめ(仮)も、店長も、誰かに気に入られるためというより、生きるために頑張ってきたのがわかる。そういうところが好きだ。
人の顔色うかがっている人って、卑屈で気持ち悪いと感じちゃうんだよね。
どこか自分の芯があって、他人がどう言っても、って、自分の意見を言えて、行動できる強さがある人。
私はまだまだ未熟だなって、早朝シフトの彼女見ていても思うのだ。そう思わせてくれる人が大好きなのだ。
でも、全員女性…。
見ようによっては、私が変態ということになってしまうやんかー。ちゃうんよ、ちゃんとわかってんかー。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください