10月も下旬ともなれば帰る時間はもう暗い。雨も降ってきた。
こんな日は自転車の群れも多少おとなしいだろうと踏んでたら、全然ぜんぜん。
余裕のよっちゃんだったよね。
部活帰りの高校生だろうか、3行✕2列で左車線をふさぐ自転車。
ワイアレスイヤフォンを付けてる子もいれば、左手にスマホを持つ子もいた(一人は2台持ち)。
「車のほうで何とかするでしょ」って思ってるのかな。法的にはそうだね。
でも自分が転倒したり衝突したりした時どんなに痛いのか、それは精神的な面もそうだけど、物理的に身体の部位が折れたり欠損したりする可能性があるわけで。
自転車で走ってたらタイヤで石ころ踏んで、転んだら後ろから来た車に頭ひかれましたっていう事故、たくさんあるじゃん。
想像力を働かせよう。高校生にもなって、再三言われても分からないようじゃ先が危ぶまれるって。
それともキップ切られたいのか。その場で払えるお金いつも持ってる? 反則金の支払いは拒否できないよ。
青キップだったら金さえ払えばOK? 前科は付かないけど記録されて後世まで残るよ。期間までは知らんけど。
学校・親・職場には言わないでーなんて無理なお願いだから。世の中そんなに甘くないの。
彼らの事情がどうこうというより、交通の迷惑なんだよな。
それに気づかず反則行為を続けるのカッコ悪いぜ? まじで。
◇
細い都道にて。
信号待ちしてたら、左後方より電アシ自転車のすり抜けが。前と後ろに幼児を乗せたママの「3人乗り運転」だ(都内では合法)。
でもさ、ママは何か思いついたのかキーッ!と急制動して、ちょっとバックしてから僕の鼻っ面を横切って、そのまま反対車線に出ちゃったんだよ。ノールックで。
次に何が起きたか、みんなは想像つくよね。
そこへバスが来ちゃって、スキール音立てながら急制動。あの運転士はよく止めたと思うよ、本当に。
驚いたママは咄嗟に右足を地面に着けようとしたけど間に合わなくて、ドサッと自転車ごと倒れちゃった(もちろん2人の子どもは乗ったまま)。
こんな時、真っ先に子どもが頭打ってないか心配するところだけど、ママは自転車を引き上げることに必死で子どもに注意が行ってないんだ。順番が違う。
幼児と言っても2人いれば30キロはあるし、電アシ自転車はそれ自体が重いよね。
子どもを乗せたまま頑張ってるから、「お母さん、自転車よりも早く子ども見てあげなよ」って窓から声かけた。
あのとき無理しなければ、こんなことにはならなかったのに……。
「子を産めば誰でもいい親になれるわけじゃない。やっぱり資質ってあるよな」そう思った。
◇
片側3車線の広い道を、地面しか見ないで渡る手押し車の老女アリ……。
歩行者横断禁止の「わたるな」標識は出てるけど、まあそもそも見てるわけない(意味が解れば渡らないでしょう)。
「街灯があるから大丈夫」って? あなたはそうだろうけどね、車からは蒸発現象で見えてないと思うよ。
なに考えてんだ。命知らずも大概にしてほしいわ。
しかしあのバス、本当に不幸中の幸いだったとしか言えない。
あと少しスピード出てたら... 乗客が転倒してケガしてたら... 後続の車に突っ込まれたら。
もしママ+幼児2人を撥ねたとなれば、金銭の補償は言うまでもなく、精神的な負担と重圧は計り知れない。仕事を失えば生活だって一変するだろう。
悪質自転車の運転手と悪質な歩行者へ。心、入れ替えてよ。
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帰り道は困ったさんばっかりだったけど、イイ事もあった。
イチゴの飲むヨーグルトを買いたくてコンビニに入った時、クルマのメーター見たら ODO 250003km になってた。
おぉ! 晴れて25万キロを突破したか~。小雨の夜だけど。
手ぶれしないように、スマホのカメラを3秒セルフタイマーにしてパシャッ。
安全運転で帰ったあとは、シャワー浴びて仕事の支度してすぐに布団に倒れましたとさ。
家の布団はたましいの帰る場所。🐸
♪ぜんぜん (2020 ver.) / 寺嶋由芙
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