LINEスタンプ 宛メとは?

友達でも親友でも恋人でもない、唯一無二の相棒へ。

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8年ぶりに会った君は、化粧も覚え、可愛らしいイヤリングをして、美しかった。

10歳で転校してきた君と知り合って20年。
家が近い割には、中学卒業まで同じクラスになることがなく、部活も違った。それでも登下校は一緒にするし、部活が休みの日は遊んだ。

しかし、15の春。遠くの高校に行ってしまった君に会うことはなくなった。遠くの高校を受けたことは、他の友人から聞かされた。
クラスメイトでも部活の仲間でもないのだ、そんなものかと思った。

それと同時に、初めて君に対する自分の気持ちに気付いてしまった。でも、同性の友達である君に言えなかった。

月日は流れ、高校卒業を機に、お互い進学で地元を離れることになった。
2人とも早々に進路を決めており、ふとしたことで卒業までの期間を一緒に過ごす時間が増えた。

あるとき、自分の気持ちを抑えきれずに君に気持ちを伝えてしまった。馬鹿なことをしてしまったと思ったが、そんな君はなんと同じ気持ちだと言ってくれた。

けれども、君は、この世の中で付き合う覚悟はないと正直に言ってくれた。

ただ、君はファーストキスを許してくれた。
そして、永遠に相棒だと言ってくれた。
友達でも親友でも恋人でもないけど、なんだか唯一無二の存在と思えた。
地元を出る日まで、人生で一番幸せな日々だった。

その後も友達関係を続けたが、お互いにそれぞれの場所でやりたいことがあり、充実した生活をしていたので、会うことはほとんどなかった。

そして、君が先に社会人になり、その数年後に自分も社会人となった。
気付けば、18で地元を離れた後からは、あの時のお互いの気持ちに触れることは一切なかった。

大人と呼ばれる階段を登るにつれ、自分には交際する人がその時々でできた。しかし、君からは一向にそんな話を聞かない。
もし、変なところで真面目な君を苦しめていないかと思い込んでしまい、君と距離を置くようになった。

そんな中、突然君から恋人ができたと連絡が来た。
仕事も異動で変わったばかりの自分は心身ともに不調な時期もあり、突然の連絡に喜ぶというより心を掻き乱された。
ただ、これで君の支えになる人ができるのなら、全てから身を引こうと思って、自分は全ての連絡を絶った。

その後すぐ、コロナ禍もあり、他の友人との交流も減り数年経った。
そしてコロナが落ち着いてきた頃、地元の別な友人と飲む機会があった。
そういえばあいつ結婚したらしいね、意外に早かったねと言われた。あいつとは君のことだった。
そうだ、友人と君は部活が一緒で仲が良かったのだ。そんなことを忘れるぐらい、君のことを必死に忘れようとして、忘れていた自分に驚いた。

君ともう連絡を取ってないことを友人に伝えると、知っていたよと言われた。
君が自分のことをずっと気にしていること、周囲の友人たちもその状況を気にしていたけど、ただならぬことがあったのかと思い、何も聞けなかったと言われた。

そして、その友人は突然、酒の勢いで君に電話を始めた。
自分は必死に電話よ繋がるなと思っていたが、繋がったのか目の前で電話を始めた。そして友人にスマホを押しつけられた。

5年ぶりに話した君は変わってなかった。何事もなかったかのように、元気か?と今は何をしてるんだ?と聞いてきた。
それらの質問の返事をした後に、自分は冷静を装い、結婚おめでとうと伝えた。
君は照れたように、そうか、知っちゃったんだなと言ってた。

また、昔みたいに連絡取ってもいいかと君が言うから、たまにラインするぐらいならいいよと伝えた。

その後から君は、数ヶ月に一度会えないかと聞いてきた。何度か電話はしたが、自分も仕事の関係で都合が付かないと返事をしていた。
実際にそうだったのだが、都合が付いても会う勇気がなかった。

さらに2年経った。自分も結婚をした。
結婚祝いと共に入っていた君が書いた手紙、
結婚したのが意外だった。の言葉。
ラインで、意外ってなんで?と理由を聞いたけどはぐらかされた。それこそ、なんで?

そして2025年8月
神様の気まぐれなのか知らないが、気付いたら君と連絡を取って会うことになった。2005年に知り合って20年だ。これも何かの節目だ。

8年ぶりに会った君は、化粧も覚え、可愛らしいイヤリングをして、美しかった。

目も合わせられなかった。
世間話と近況。共通の友人の話。それだけで精一杯だった。
そして、結婚生活楽しい?となぜか寂しげに聞いてきた君に同じ質問を返すことができなかった。
でも、楽しい時間だった。

その翌日もラインをした。
話の流れからふと、相棒の話になった。
まさかの、君の方からもう戻れないからね、また付き合わされるんやからねと念を押されて、また君との関係に相棒という名前が付いた。

30歳を過ぎて何やってんだと思われるかもしれないけど、自分たちはこれでいいんだ。
お互いに気持ちの整理ができたと思った。

一生、相棒でいさせてください。
これからもよろしくお願いします。

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