いつも空虚だった。特に意味もなく。過去を振り返っても、今を見つめてみても、そこには何も残っちゃいなかった。
思い出はいつだって時間と共に色褪せていき、自分は誰かの記憶の中にいるのだろうか?と、誰も答えてくれるはずもない空間に問いかける。
時に現実がつらくなったり、センチメンタルな気持ちになったときには過去に逃避する。そんなことしても何も解決するはずはないのだけれど、問いかけることを止められない。あなたの記憶の中に私はいますか?返ってくるはずのない問いかけに心が痛む。
昔と大して変わっちゃいないのに、昔よりも前を向きながら生きてる自分に笑みがこぼれる。過去の自分にはだんだん手が届かなくなり、保育園の頃から寂しがり屋なのは変わらないくせに、気がつけば「中学生」なんて呼ばれる歳になっている。
今の自分は何を求めているのだろう?何もかもわからなくなり、ただただ現実から逃げたくなり、どこまでも無力な自分に絶望し、そこには虚無感だけが漂っている。
どうしようもなく悲しいとき、昔の懐かしい歌が頭をよぎる。どうしようもなく泣きたいとき、気の合う友達と笑いあった日々を思い出す。大人になった今だからこそわかる。笑い合える毎日がどれだけかけがけのないものだったのかが。
考えすぎることで時にパニックになり、呼吸が早く、震えが止まらない。今にも倒れそうになりながら「もう昔とは違うんだ」と、弱い自分に帰りたくなく、必死に前を向く。どんなにつらくても歩むしかないのだ。人生は残酷にも死ぬまで続いていく。
時に誰かに助けられ、支えられ、泣いて、笑って、悲しみ、傷つき、前を向く。夢を持つことは嫌いだ。ただゴールテープのないマラソンをひた走る。共に歩んでくれる「誰か」を思い浮かべながら。
どうしようもなくつらいとき、傍にいてくれた人達を思い出す。どうしようもなく弱くなってしまったとき、ただ信じてくれた人の笑顔が浮かぶ。恥ずかしくて面と向かって言えず、不器用な言葉でしか伝えられないけれど、声が枯れるまで伝えたい。「いつもありがとうございます」。
悲しいときに流れる涙には、まだ偽りは混じってはいない。嬉しくて流れる涙には、笑顔が混じっている。まだ笑える。まだ泣ける。まだ頑張れる。まだ生きられる。まだまだ人生は続く。
いつまでも生きたいと願う明日が来るまで、今日も生きる。
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