8年間くらいずっと好きな人がいた。付き合いたい!!というわけではなく、その日姿が見れたら嬉しいとか、話せたら嬉しいとかそういうレベルだった。
あまり会えなくなって、たまに会える時は好きな人とその人の恋人と一緒に会うことが多かった。好きな人は変わらなくいい人で、恋人は面白そうで優しい人だった。2人と別れた帰りの高速バスの中、1時間くらいボロ泣きした。なんで泣いたのか、今でもちゃんと言語化できないが、雑にいうとめちゃめちゃさみしかったんだろう。私の中で好きな人はとても大きい割合を占めていたが、恋人がいるあの人にとっては私なんて取るに足らない存在なんだと思ってしまったんだと思う。そして、あの人にとって私はちっぽけな存在だと自覚した上で、私はあの人を好きな気持ちが全く薄れなかったことに絶望を感じて泣いたのだろう。
最近になって、やっとあの人に失恋できたんだろうなと思った。もう妬みや嫉みも全くない、仮に恋人と結婚すると言われても純粋に100%おめでとうという気持ちしか持てない。かといって、なんであんなに好きだったんだろう、って疑問になるわけではない。あの頃と同じ気持ちを持てないだけで、あんなに好きだった過去の自分を全然理解できる。あの人に対して、好きという感情以外に大きかったのは「憧れ」だった。かっこいいし意見もはっきり言えるのに優しくて、それに家庭的でかわいかった。自分に持ってないものをいっぱい持っててすごい人なのに友達でいてくれた。そんなあの人を好きだと思う気持ちもあったけど、あの人の友達として恥じない人間でありたい気持ちもその頃からあったんだろう。今の私があの人に感じてる気持ちは後者だ。
失恋って、好きな人と結ばれないことだけじゃないんだろうなって思った次第です。
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