明日は、剣道の出稽古にいく日だ。
出稽古先に女性剣士の知り合いがいて、「そちらの有志の皆さんも一緒に土用稽古をしないか」と、誘われているのだ。
そして、主人が勝手に私の浮気相手だと疑っている第一候補の青年も、私はLINEで誘っていた。
主人へは予め、出稽古にいくことを二週間もまえに伝えた。
そして。運の悪いことに、間の悪いことに、その青年とのLINEのページを、主人は、私が入浴中に盗み見したのだ。浮気の証拠をつかんでやろうと、こそこそ盗み見た、そんなところだろう。
なぜ盗み見されたか、私がわかったかと言うと、入浴後スマホを開いたらそのLINEのページが、出しっぱなしになっていた。私は直前までそのLINEのページを見ていない。ピンときた。主人は何でも疑うくせに、そういうところは詰めが甘いのだ。
当然、私とその青年との、甘いやり取りなど、どこをどう探しても出てくる筈もないのだが、私が彼に出稽古に一緒に行こう、と誘っている文章は見られてしまった。
私は、主人に「ねえ、私のスマホ、どこにあるの?」とカマをかけて聞いてやった。
主人 「知るか。テーブルの上だろ。」
私 「何であなたが知ってるの。」
主人 「あんたが自分でそこにおいたんだろう!」ムキになってキレていた。
さあ、そこから約一週間。主人のフキハラが酷かった!無視、大きな音を立てる、メッセンジャーに息子を使う…。
そして一週間後。
機嫌が良くなって会話が戻ってきた頃に、姑息だが1個前の小瓶に書いたように高いかき氷を食べさせたり小遣いをやったりして機嫌を取った。
勿論、出稽古へは、一人でいくことにし、その旨を出稽古先の知り合いの女性剣士にLINEで伝えた。
そして昨日。
私 「前々からいっておいたように、明日は○○道場へ出稽古に行ってくる」
主人 「一人か!?」
私 「一人だよ」
主人 「ハッ、どうだか!」(←俺は知ってるんだぞ、的に)
私 「本当に一人なんだけど」
主人 「どうだかね!」
私 「じゃ、これを見て」
そして「出稽古へは、わたしは一人で行きますね」と女性剣士へ書いたLINEを見せてやった。
主人はアテが外れてホッとするやら悔しいやら。
私は、いまでも「あなたが私のスマホを盗み見たのを知っているんだぞ」と、ドヤ顔で言ってやりたいのだ。
言ってやりたいが、ここは言わずに堪えて、敢えて泳がせておいた方が、二次被害がなくて済むのだ。
私にとって剣道は単なる趣味ではない。
所謂ライフワークであり、人生をかけて成すべきことなのだ。
仕事と、鬱病と、そして、家庭とライフワークとの両立。
仕事と鬱病との兼ね合いは、自分一人のことだし、最近は鬱病の波も穏やかで、いい塩梅に両立出来ている。仕事は女性ばかりの職場だし、主人も不機嫌にならない。
しかし、剣道と主人との両立が一番難しい。主人は、何が不安なのか私を自分の支配下に置いて、自分の目の届く処に置いておきたいのだ。
そして剣道というものは、どうしても男性剣士だらけだ。主人はそれはそれは不機嫌で、すぐ「剣道なんて休め」と言ってくる。そして休んだ日はすこぶる機嫌がよろしい。
じゃあ、一緒にやればいいじゃない?と言うと、そんなしんどいことは、主人は嫌なのだ。
夏の地獄のような暑さ、冬の極寒のなかの冷たい道場の床…。そこで精神と肉体を酷使する…。
満腹まで食い、ごろ寝してスマホゲームが趣味。公園を散策することすら嫌がるメタボの主人が、そんな辛いことする筈もない。
私が上手に、わざと稽古を休んだり、夕食に好物を作ったり、主人のいないときに剣道の研究をしたり。
要領よく周到に家庭と両立させるしかない。
ここでも、私の人生修行は続くのだ。
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