僕が男子に興味があると気づいたのは小学校6年生くらいの時だった。
6年生のとき、親の転勤で海外に行っていた友達が夏休み後に帰ってきた。その子がすごくかっこよくて可愛くて僕は釘付けになっていた。
その頃から僕は男に興味があるんだって思ってきて、一度かっこいいと思ってしまった人とは目を合わせられないくらいだった。
始めはこれがどういう気持ちかわからなかったけど、友達が好きな女子の話をしていて、話をすると緊張するとかを聞いてるうちに、自分はそれを男子と話してる時に感じてることに気づいた。
中学、高校と進んで行くうちに僕は自分は男も好きになれることを確信していっていた。
普通男子は仲のいい人とじゃれあったり、距離が近かったりする。僕も他の人みたいに男子とそうやって関わりたかった。
でも、自分がそうやって男子と関わると、好きだってことが表れてしまってその相手から拒絶されたり、他の人にバレるんじゃないかって思ってどうしてもできなかった。
だからほとんどいつもひとりでいる。だから僕は大人しくいる。
友達とか、その親とか先生とかから「大人びててすごいね」とか、「お兄さんみたいで偉い」とか言われることもたくさんあった。
でも本当の僕はそんなんじゃない。本当は他の男子みたいにじゃれあったり、馬鹿騒ぎをしたりしたい。
でも怖くてできない。偽ってる自分を他人から褒められて、それなら受け入れられるんだとわかって。どんどんほんとの自分を表に出せなくなる。
誰にも言えなくて、誰にもわかってもらえなくて、バレたらどうしようって思って、何重にも何重にも仮面を被ってる。
偽ってる自分を気に入られて。みんなからある程度尊敬もされている。そりゃそうだよ。だって偉い自分を作ってるんだから。
誰もほんとの僕を見て話をしてない。誰もほんとの僕を好きになってない。
本当に苦しい。自分がこの世に存在しないみたい。どうして隠したくなるのか。それは周りが受け入れる雰囲気がないから。
僕が男子を好きになっても、人間関係は変わらないとかいう人もいるかもしれないけど、僕をみる目は絶対に変わる。
それをどれほど怖いか他の人はわからない。本当に残酷な世の中だと思う。
どうしてこうなってしまったのか。だけど自分を否定する気はない。いつか僕も他の男子と何気なくたわむれられる日がくるといいな。
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