気ままに一人暮らしをしているが、なぜか分からないが時折、無性に外泊したくなる時がある。
外泊先は様々だ。ビジネスホテル、カプセルホテル、健康ランドなど。お金さえあれば高級ホテルもヴィラも和風の旅館も射程に入れたいところだ。
昔はまず観光があって、宿泊はそのついでだった。1日中クタクタになるまで遊び、足が棒になるまで歩いて、ベッドに倒れ込む。夜遅くにチェックインして泥のように寝る。次の日は早朝にチェックアウトしてフルパワーで次の目的地へ。プランは基本は素泊まり。これがオレ本来の過ごし方だった。
それが今では真逆になっている。観光は疲れない程度に明るい時間に切り上げ、日が落ちないうちにチェックイン。のんびり風呂に入り、夕食を館内で楽しむ。テレビを見ながらうたた寝し、就寝。翌日はTVか新聞をながら見しつつ朝食をいただき、チェックアウトギリギリまで過ごし、宿泊先の近くを町ブラして帰る。メインは宿泊先で過ごす時間で、観光はそこまでの時間潰しになっている。素泊まりなどあり得ない。
我ながら情けなくはある。エネルギーの枯渇というか。宿泊先で過ごす時間なぞ、実質は自宅と変わらない。風呂がデカくなり、布団の質が良くなり、水・ネット・エアコンが使い放題くらいのものだ。だが、今のオレは何よりそこに満足を覚えてしまう。風呂上がりに清潔な浴衣やバスローブに袖を通す時間が至福のとき。
年をとるとはこういうことだろうか。
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