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定期的に文字を書きたくなる。書きたいだけなので当然何も思いついていないし、当たり前に何も書けない。執筆アプリを立ち上げてカーソルが点滅するのを見ながらうんうん唸るだけで夜が明ける

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定期的に文字を書きたくなる。

かといって書くべき何かを思いついたわけでもない。

こういう描写がしたいだとかこういう人物を描きたいだとかこういうお話が読みたいとかではなく、ただ指先で文字をつつきまわして遊びたいってだけの衝動なので、好きな曲の歌詞やらお気に入りの小説の一節やらを写経しておけばたいてい書いた気持ちになれて満足するんだけど、それでは収まらなくて写すよりも書きたいなあ!と思うときがある。

書きたいだけなので当然何も思いついていないし、当たり前に何も書けない。

執筆アプリを立ち上げてカーソルが点滅するのを見ながらうんうん唸るだけで夜が明ける。

思うように千字でも二千字でも書けてハッピーハッピーって時もある。

でもそれは稀なことで、普段はアプリが用意してくれた今週の進捗グラフを見てゼロ文字!!!って喚いて終わる。

こんな有様ではとても文字書きを名乗れないね、と常々思う。

個人的なランク付けでは、小説家が一番上。その下に物書き(物を書いているから)、一個下がって文字書き(文字を書いているから)(とはいえこれは勝手なランク付けであって物書きや文字書きを名乗る誰かに対して何かを言いたいわけではない)(どれを名乗るかは所詮各自の意思にのみ依るものであろう)(みんなどうやって物書き名乗るか文字書き名乗るか決めてるんだろう?その場のノリ?)なので、ではそのさらに下はなんなのか?と考える。

小説を構成する要素のうちひとつはストーリー、つまり物だとするとして、物を構成するうちのひとつは文字。その文字を構成するうちのひとつは線。

であれば文字書きの下は線引き?それは明らかに意味が違う気がする。私は線引きですと名乗る人がいたら、定規人間と裁定者とのどちらかがイメージされる。

これがもっと下がって、線を構成するのは点なので私は文字書きより下の線引きより下の点打ちですとなると、なんだかものすごく謙遜するドット絵描きのように聞こえる。それか錐を持った人。

となるとやはり最大限謙遜した場合の「文字書きです」という言葉は、「文字を書くこともあります」になるのだろうか。そこまで行くともはや人類ですと名乗っているのと同じ意味ではなかろうか。

人間だれしも文字を書きながら生きている。

しかし主語が大きい。文字を勉強していない幼児もいればスマホにもペンにも触らないお年寄りもいるし、病気や障害や育った環境のために一日にひと文字も書かない人間だっているだろう。

書きながら生きているという表現もどことなく忙しない。何をするにも片手にペン片手に紙切れを握っているみたいだ。

断定するのもなかなかよろしくない。もしかしたら文章デトックスなどをおこなっている人がいないとも言い切れない。寡聞にしてそんな話はちっとも聞かないが、世の中には何十年も右手を挙げ続けて腕ごと駄目にしてしまう人間やワニと結婚する人間とているのだから、いないとも限らない。

したがって先の文章は、「何らかの媒体を用いて文字を記述することが可能な人類は、だれしも一日にひと文字以上は文字を書いている確率が高い」とされるべきだ。

なんと味気なく意味のない文章。ニュアンスや込めた感情を極限まで肉抜きしておきながら、そのくせ文字数だけは増えているのが憎たらしい。りんごは赤いと書くほうがよほど壮大かつ真に迫っている。「増える」という字が「憎い」という字に似ているのはこういう出来事が由来なのだろう。

ここで「だれしも文字を書きながら生きている」とバチッとキメられないようでは、小説家を名乗ることを己に許せるようになるのもなかなか先の話かもしれない。そもそも本を出さないと小説家は名乗れない気もするが、そのあたりの決まりはないのだ。

点に意図と勢いを足して線、線に意味と様子を足して文字、文字に言葉と連なりを足して文章、文章に表現力と描写力となんかケミカルXとかを足して小説。いつかユートニウム博士のようになりたい。文壇界のユートニウム博士。恐らくむっちゃオモロい本を書くはずだったのに思わぬ連載を三本も抱えてしまった男だろう。

もう朝焼けも近くなってきたので、さっきトイレで思いついたハイクを詠んで終わりにする。

東から 昇るでっかい 黄身を食う

結局これ何の話なんだっけ?わからないので好きな曲を書きます。ゴースト・イン・カンサイと世界をかえさせておくれよです。

名前のない小瓶
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ななしさん

文章を書くことについての考察(?)読ませていただきました。
線引き、点打ちの下り、思わず笑ってしまいました。
概念と戯れるような発想と、淡々としながらもユーモアの滲む文体。
かつて物書きを夢見ていた人間として、ちょっと嫉妬をおぼえましたね。
一癖のある作家がエッセイを書いたら、こんな感じになるんだろうなぁ…って。
今後もぜひ文章を書き続けてほしいです。

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