たとえばここにハンバーグを模った作品があったとする。
彫刻でもいいし絵でもいいし写真でもいい、とにかくハンバーグがここにある。
タイトルには「郷愁」とか「懐かしさ」とか「ノスタルジア」とか、そういう言葉があったとする。
それは現代アートだ。画力や再現力にこだわることなく表したいものを表している。
そういうものを見たときに、なんか深いことを読み取らなきゃならないから現代アートは正直好きじゃない。
単に「わあハンバーグだ、美味しそう。今日の夕飯はハンバーグにしようかな」と思うだけでも本来は良いはずなんじゃないか。
これがハンバーグでなくて古めの西洋絵画だったら、たぶん多くの人はワア絵が綺麗とか書き込みすげえとか感動して終わりなんじゃないかと思う。
絵画の背景知識や作者の状況や当時の情勢はあくまで「知っていると一層楽しめるもの」であって、別にそれを知らずに見てワ〜と思っても、よほど奇特な人でない限りは噛みついてこないはずだ。
だけどこれが現代アートとなるとハンバーグにも深い何かを見出して、何かの物事を今まで考えてこなかった角度から再び見て結論を出さなくちゃならない気がする。
懐かしさのあるタイトルがつけられたハンバーグを見て「おいしそう」で終わらせると誰かに怒られる気がしている。誰かが誰かは知らないけれども。
これは作者の幼少期の大きな思い出であるハンバーグで、昔作者は大変つらい思いをしていたけれど、その中で唯一の楽しみだったのがこのハンバーグです。そこまで読み取ってください、みたいな。
もしくは、ハンバーグにされた動物にも故郷があって家族がいたんです。タイトルは食べられるために殺された動物が最期に考えたことを指しています。動物を食べるのをやめましょう。そこまで読み取ってください、みたいな。
はたまた、ハンバーグというのは多くの人が幼少期に好きだった食べ物です。たくさんの人がハンバーグというものを通して懐かしい景色を語ることだってできます。争うのをやめてみんなで綺麗な思い出について話しませんか。そこまで読み取ってください、みたいな。
何らかの深い解釈があって、それをパッと見て「なるほどね」って理解しなきゃいけない気がする。
なんか昔にそういう運動があったのは知ってる。アーツ&クラフトだったか何だかで、画力ばかりが重視される従来の絵画ではなく意味を重視したアートを作りませんかって話があったのは聞いたことがある。
でもやっぱり、込められた意味っていうのをパッと読み取れる現代アートなんてのは限られてるんだと思う。
むしろ考えさせるって意味ではパッと読み取れちゃいけないというか、「よーし見た人に深く考えさせるぞ」って気持ちを(本当はなかったとしても)感じてしまうというか。
「よく考えたらこの作品の言う通りなのに、今までの自分はどうして違うことを思ってたんだろう?」って見た人に思わせたいのかな?っていう邪推でむしろちょっと嫌な気持ちになる。
だから個人的には考えさせられる現代アートよりも、すんなり画力に圧倒させられるような絵画のほうが好きだなあと思います。私は別に西洋絵画にも詳しくないけど、どうせ作品を見るんなら自分にはない技術に恐れ慄きたいなって。
あと素直に面白がれる絵も好きです。めっちゃマティーニ振るやつとかお高そうな椅子でえぐい爪研ぎする猫とか。
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ななしさん
某アニメ映画で、最初、戦闘機が空から地上に降りてくるシーンがあるんですが、あれは人が生まれてくるシーンを表現したんだとか。
正直空から戦闘機がやってきただけにしか自分は見えなかったですが。絵もそうですが、映画なんかも意味深な作りしてますね。知識がなければ全く分からないですが。なんとでも解釈ができます。
おすすめなのですが、マグノリアという映画があるんですが、あれを観てどう思うか。主さんの実力の腕試しに持ってこいです。
名前のない小瓶
小瓶主さんは素敵な感性の持ち主だと思います。私がハンバーグのアートを見たら「わあ!おいしそう」とか「変なのー」とか単純なことしか思い浮かばないし、ハンバーグアートを見て何か考えよと言われても「じゃあ晩御飯ハンバーグにするかー」ぐらいしか・・。
西洋絵画は確かに画力ありますよね。でも時代問わずアートって観る人それぞれの捉え方をして良いのではないでしょうか。深く考えても考えなくても、そのアートが好きでも嫌いでも、人それぞれで楽しめればよいと思っています。友人が音声ガイドのバイトをしていたので、最近入り口でイヤホンを購入して音声つきで絵を見るようになりました。これもまた楽しいですよー。
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