私が父親と仲良くなることを阻んで、関係悪化させていたのは母親だった。私が思春期に美しくなることを否定したのも彼女だった。女性性を否定された。私が変化する体や心をどうしたらいいかわからなかったけど、そんなのどうでもよかったみたい。
上京してからうつ病になって初めて気が付いた父親の影響、久しぶりに会ってうつ病になったことを打ち明けたのに母親は何もしてくれなかった。臭い物に蓋で。打ち明けた後またお母さんと2人で話したいと言っても、一緒に出掛けたりお茶してくれなくなった、断られた。その前まではそんなことなかったのに。そもそも何かしてくれると思った事が間違いだったけど、やっぱりショックだった。もうこれ以上傷つきたくないのに、母親にまだ期待していたんだと思う。どこかに本当に私のことを愛してくれるお母さんがお母さんの中にいることを。でもいなかった。びっくりしたけど、お母さんは私のこと愛してなかったみたい。お母さんは不器用なだけだよね、表現が上手くできないだけだよね、って思ってたけどそうじゃなかった。私のこと愛してなかったみたい。ああ、社会に出て苦しみ藻掻いていたその理由が、諸悪の根源はこの人だったんだと気づいた瞬間の絶望。一番愛してほしかった人に愛してもらえなかったこと。うっすら気づいていたけど、どうしても心の甘えがあって、断ち切ろうと思っても断ち切れなかったけどもう今回は本当に無理だ。あんたなんかどんなに勉強しようが、経験積もうが一人前になんてなれない、社会でどんなに活躍しようが親にこんな仕打ちをする奴なんか認めないって。お母さんは一人前なの?一人前じゃないから私のことも一人前に育てられなかったんじゃないの?と言いたかったけどもういい。あんたが何と言おうと私は今幸せだ。
彼女の子供である私が今、幸せなことが親を喜ばせる一番の報告なんだと思ってたけど、それもそうじゃないみたい。私が幸せなのはいやなんだって。私が自立した大人になるのが許せないんだ。呪いの言葉をかけてきて。そう、だからあの人は多分もう私の親ではないんだと思う。