①
私がすごいんじゃなくて、
私が今まで触れてきたものがすごいんだという思いがある。
全ては受け売りで、全ては既に世に存在する。
救われ方も、救い方も。
でも辿り着かない。あまりにも膨大な情報量にエラーを吐いてはリセットしてやり直し。
かつて存在したであろう答えはもう、ぼくのところには届かない。
……なんだろうな。
言語化できない “なにか” がそこにあるんだ。それは所謂悟りの境地なのかもしれないし、ただの妄想かもしれない。
君たちは簡単に幸せになれるし、
永遠に無理だとも言える。永遠に無理だなんて言われたら逆に燃える。って思ってくれたらどれだけ楽だろう。
失意に飲まれこの世から旅立つものが苦手だ。まだ行かなくてもいいのに逝ってしまう人が苦手だ。つまり自分自身が苦手だ。
気持ち悪いだろう?
こんなことを毎日考えてはここに吐き出して。
暴言を投げつけられない安全圏から安心して堂々と言葉を紡ぐ。
『言いたいこといっぱいある』か、『なんにもない』か……
構うだけ時間の無駄だし無視するべきか……
わたし、変なやつだし。
拾った人0で有り続ける小瓶とか目指せたら面白いなぁ、とか思ってる。
夢だからなあ。皆から『死んだ方がいい人間』って思われるの。絶対無理だけど。どんなに罪深いことやったって絶対無理な気がしてる。まず私が他人にそう思えない時点でこの話は終わりなんだ。
というわけでこの小瓶も終わろう。
それじゃあ今日も
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
「おつかれさまです」
「おやすみなさい」
「ありがとうございました」
「ばいばい、またね」
②
1を足していけばどんな数字にもなるのに、もし自分が持つ数字が0だったらどうなるのだろう?
どんなに大きい数字も0にする疫病神?何にもならない無能?それとも……
③
わたしを知らない誰かが、知らないからこそ肯定してくれる。
直接迷惑をかけられるわけじゃないから、だいじょうぶだよって言ってくれる。
……ごめん。ひねくれものの意地悪な言葉を聞かせてしまったかな?
優しい声に感謝しているのは嘘じゃない。
ただ同時に、上に書いたような意地悪な思考も浮かんでしまうだけなんだ。
どっちも本心なのに、どっちかしか本音と捉えられないような気がしてる。
嘘じゃないはずなのに、嘘だと思われたら、もう、自分の気持ちの何が本当かわからなくなるんだ。
だからぜんぶ偽物にする。作り物にする。
外へと発した自分の心なんて、受け取ったものが勝手に解釈する創作物。
④
1歩。
1歩踏み出す度に傷付き痛む、茨の道を進んでゆく。
歩けるから、歩いた。
動けなくなるまで。
……動けなくなって座り込んでも、そこは茨だった。
いつからこの道を歩いているんだろうか。
この道を歩くことになったのは自分の意思だろうか。
抜け道があるはずだ。別の道を創造できるはすだ。
⑤
宛名のないメールという海。砂浜。
波の音が今日も聴こえる。
たくさんの人の思いが流れるこの海に、
たくさんの小瓶がきらきらするこの砂浜に、
寄せては返す波のように、私は行ったり来たりを繰り返す。
⑥
ワタシにアナタの気持ちをどうこうする力なんてないわ。
ワタシが傷付けようとしたって、傷付けないでいようとしたって、結果がどうなるかなんて、結局はアナタ次第じゃない。
だからワタシはなーんにも悪くないの。そしてアナタもなーんにも悪くないわ。
だってそういうものだもの。心があるから仕方がないのよ。作用しちゃうの。動いてしまうの。働き者ね。嫌になっちゃう。
だからこそとーってもステキ。
愛でてあげたくなる。
とことん語りかけてあげたくなる。
なんにも心配いらないわ。アナタの心はどんな状態であっても正常で、綺麗で、素晴らしいわ。
美しいわね。苦痛に泣くその心も、気楽に笑うその心も。愛おしくて、ぜんぶ永久に続けばいい。憎たらしくて、ぜんぶ永遠に消えればいい。
気持ちの悪い作り物だもの。こんなものにアナタの貴重な時間と心を使わなくてもいいのよ。
って、これ最後に書くことじゃないわね。
ふふ、ちょっとした意地悪かしら。
そう、ワタシは悪い子。狂った子。
だからぜーんぶワタシのせいで終わればいいのよ。
喜怒哀楽も、「ありがとう」「ごめんなさい」も、アナタが今感じているものはぜーんぶ〝ワタシのせい〟で生まれた、大して必要のない感情、思考、重荷。
持ちたくないなら投げ返して捨てなさい。その結果ワタシが傷付くなんてありえないのだから。
アナタだけが不快になるのは損だもの。人生楽しみましょう♪
今日も自殺の扉前で笑って居るわ。
それじゃあお帰りは明日への道へ。
バイバーイ♪
またね、さよなら
⑦
ごめん。心配するあまり、君たちの自由を奪っているね。
本当にごめん。でも世の中は危険だ。
危ない人がいなければ、君を傷付ける人がいなければ、見守る必要もないのにね。本当にもっと、自由に、走り回れるのにね。
何もしなくて生きていけるような世界なら、君は嫌いな勉強をする必要も、君をいじめてくるやつらがいる所にも居る必要、行く必要などないのにね。
思い通りにならないね。こんな世界でごめんね。君が生きやすい世界じゃなくてごめん。何百年も何万年も、それを目指していつも躓いて、結局未だに良い世界を作り上げられない僕らはやはり“人間”なのだろう。
希望を捨てないで!なんて言ったって、捨てられるような希望は最初から無いんだ。
⑧
僕らは
逃げ方を知らない。
休み方を知らない。
生き方を知らない。
だから自殺という方法で
逃げようとした。
休もうとした。
生きようとした。
それなのに止められる。
それ以外の方法を教えてくれないままに、ただ止められる。
知ってる。みんな知らないんだ。知らないことは教えられない。それなら一緒に考えてくれるくらいはいいじゃないか。……どうしてみんな、遠くへ行っちゃうの?