これからは、親が望んだ「女の子」で生きていこうと思います。
卒業式の日、無理やりスカートからズボンに変えてもらいました。
中学校になり、制服をズボンにもしてもらいました。
僕が親に「心は女の子じゃないんよ。」とカミングアウトした時、「気のせいだよ」と言いつつも、僕が傷つかないように優しい言葉を選びながら話してくれました。
私服もスカートや女の子っぽい服を全部捨てたときも、怒りながらも最後は許してくれました。
髪型だって、嫌がっていた親を押しきってウルフカットにさせてくれました。
親に「普通の子供に育ってよ。」「着たい服すら着てくれないお母さんの気持ちも考えてよ!」
そんなことを言われたときは、本当に申し訳なかったです。
僕を「男の子」として生きさせてくれた親に感謝しています。
僕の親は母しかおらず、父は離婚したまま生きているかすら知りません。
母1人で育ててくれたことに感謝しています。
僕はもう十分自分のままで生きることができました。
これからは、制服もスカートにして、私服も女の子っぽい服を着て髪の毛もロングにしたりボブにしたり。
親が望んだ女の子で生きていこうと思います。
僕が自分のままで生きていた時間は親にとってとても苦痛で望んでいない時間でした。
僕は2年間という長い間、親から幸せの時間をもらいました。恩が返せないほどです…笑
僕はもうたくさんわがままを言いました。そんなわがままを母は叶えてくれました。母はつらかったのに、嫌だったのに叶えてくれました。
本当に申し訳ないです。僕は親にとって大切な2年間を奪いました。この二年間はどう足掻いても戻ってきません。
僕が自分のままで生きていたこの時間は、やり直すことができません。
本当に謝っても謝っても親に罪悪感しかありません。
これからは、女の子です。男の子を好きになって。女の子の見た目になって。
そうしたら、二年間分の恩返しができますかね…。