みーんな仮面を付けてる。
それも、美しい、実に八方美人な仮面をね。
「隠し事は良くない。ありのままでいて。」なーんて言ってる人もね。
どーせ仮面を付けるなら、みーんなが綺麗だと思う、飛び切り綺麗な仮面をつけなくちゃね。
マスカレードナイトの舞踏会で、踊るんだ。
そのために仮面に似合うドレスを身に着けて。
もちろん。感情なんて捨てる。
美しい仮面には、感情は不必要。
嘘で着飾った綺麗なドレスを来て、仮面を付けて舞踏会へ。
美しいって言われるための努力。
もちろん、代償だってある。
毒で着色した綺麗なドレスみたいに。
自分は死なないけどね、心が死んでいく。壊れていく。
どちらを選ぶかはあなた次第。
でもね、多分、仮面を完全に捨てることは出来ない。
だから、少しずつ仮面を付けない時間を作ってありのままの美しい自分を作っていく。