またおんなじ事になったら。
あの時みたいになってしまったら。
また誰かを悲しませたら。
思い出したくない過去ばっかりがずっと
フラッシュバックして想像する。
朝死んだような顔で親に欠席の連絡を
頼むとき。
友達に暗い相談事ばかりして困らせて
散々迷惑をかけたとき。
クラスメイトの腫れ物を触るような
笑顔に申し訳無さを感じるとき。
あれだけ助けてもらってもまだ苦しい。
大事な人にあんな顔はさせたくなかったのに。
もう誰にも迷惑はかけたくないのに。
だから、お願いだから、
私のことなんかで悩んでないで
ずっと笑っていてほしい。
救われたいとは思う癖に
持ち合わせただけの不幸に浸って、
どこかで安心している私なんて
そんな純粋な心配にも気遣いにも慰めにも
どれにも値しないから。
君の優しさには値しないから。
一回すでに悲しませた過去があるから
もう手遅れみたいなとこも
あるかもしれないけどさ。
困らせるのも後もう少しで終わりだから。
もうちょっとだけ待っててね。