随分前のある夜の事。
俺がまだ24歳と若かった頃。
その日は残業で遅くなって、帰ってきたのは20時近くだった。
疲れきった体を癒すため、すぐに風呂に入った。
数分たち、頭をシャンプーで洗っている途中、玄関のチャイムが聞こえた。
一人暮らしで彼女さえいないため、仕方なく無視することにした。
しかし、しばらくたってもチャイムの音は鳴り止まない。
ドアをドンドン叩く音も。
「●岡さん! ●岡さん!」と、しつこく何回も読んでくる。
仕方なくシャンプーを流し、脱衣室にあがって
「どちら様ですか?」と叫ぶと、「N●Kです! 集金にまいりました」と若干不機嫌そうにいった。
「今、お風呂入っていて裸なんで、出れません」と言うと、
「男同士ですので全然気にしませんから!」とキレぎみに言われ、仕方なく、鞄の中の財布を取りだし、バスタオルを巻いて玄関に向かった。(体をまだ洗ってなかったので、新しいパンツをはくのがイヤだった。)
ドアを開けると、同年代くらいの男性がいて、かなりイライラしていそうだった。
バスタオルを巻いた俺を見ても、何も言わずに「××××円です」と言った。
支払いを終えると、なんと男性は急に優しい口調でBSの勧誘をはじめた。
目の前にほぼ全裸の男がいるというのに。
風呂に入っている途中の男がいるのに。
おまけにドアを開けっ放しだから、風が入ってきて、寒くて仕方がない。
はやく帰ってもらいたくて、適当な応対をしているのに、男性の話は一向に終わらない。
・・・そして、事件は起きた。
適当に縛っていたのタオルが、段々緩くなってしまい、・・・気がついた時には、下に落ちていた。
アパートの玄関前で、俺は真っ裸。
アレはもろまる見え。
俺は驚いた。
男性も驚いた。見えなかった振りをしたみたいだが、目を完全にアレを見ていた。
俺はすぐさまタオルを拾い、男性に謝ると、きっちりタオルを縛った。
男性は赤くなって、BSのパンフレットを俺に渡した。
そして一礼してそそくさと帰っていった。
顔から火が出るほど恥ずかしかった。
酷く後悔した。
なんでパンツをはかなかったのか。
なんでもっときつく縛らなかったのか。
そもそも、なんで裸で出ようとしたのか。
あの日以来、集金は必ず服を着て出ている。例え風呂の途中でも。
〔End〕
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ななしさん
(^ω^*)笑
恥ずかしいけど
笑い話になりましたな←
そもそも、集金さんも
男同士だから気にしません!
ってのもどうかと思うけどw
yuzu*
ななしさん
(笑)ちゃいました。
でもすごく分かる!
似たり寄ったりの経験者より
ななしさん
集金の兄ちゃん顔が赤くなくなったのか……なるほどなるほど……。
ななしさん
ごめんなさい、笑っちゃいまいた!!
ななしさん
集金に文句の一つも言えばよかったのに
ななしさん
裸は恥ずかしいけど集金の人追い払えたし結果オーライ!(笑)
その人も懲りるでしょ
なんだろう…不思議と明るい話だ!元気もらえた(笑)ありがとう
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