周りを見渡すと美味しそうなご飯に目を輝かせる奴、異様な騒がしさに困惑する奴、落ち着いて前を見据える奴、、、と多種多様だった。
カルマ「お前等に報告がある、が、その前に言わなければいけないことがある。ノマド、誕生日おめでとう」
ノマド「あ、ありがとう、、、」
おめでとうと言ってもらえたのは何年ぶりだろう。その前に誕生日を覚えてもらえていたことが嬉しかった。
カルマ「おめでたい日だから調理班に普段食べれないものを作ってもらったんだ。さて、折角の朝食が冷めてしまうことだ。お前等への報告は食べながら話すとしよう。ノマド」
ノマド「うん、いただきます」
全「いただきます」
いただきます。という言葉はこの軍では知られていなかったそうだ。
ノマド「美味しい、、、」
いつ食べたか覚えていないほど久しぶりに食べたステーキ。
肉汁が口の中に広がって、噛んだらすぐ無くなった。
カルマ「気に入っていただけて良かった、、、さて。報告だが、、、」
その時食堂の空気がピンッと張った弦のように張り詰めた。