「おとこのこが 4にん せんろのうえを あるいてる… ぼくも もう いかなきゃ!」
くすんだ世界の中から見たあの世界は、何よりも鮮やかで、輝いて見えた。
私は、ポケモンが好きだ。さらに言うなら、ポケモンの世界が好きだ。
夢のようだった。実際夢のようなものである。
あんなにも鮮やかに、はっきりと見えているのに、手は届かない。
だって存在はしていないのだから。
そんな世界は存在しないのだから。
でも、私がまだ小学生くらいの頃はそれは確かに「存在」していたのだ。
ショーケースの中のぴかぴかのブリキのおもちゃのように、
手が届かないだけで、はっきりと、それは「あった」。
しかし、大人に近づくにつれて、
「手が届かないのは、そこにないのと同じじゃないか」
そのような考えを持つようになった。
もちろん、今でもポケモンは好きだ。
でも、今見える「ポケモン」と、あの頃見ていた「ポケモン」は、
きっと別物だろう。
あの頃の「ポケモン」は、輝かしい少年時代の思い出とともに、
この胸の中にある。
夢から覚めた私は、夢を見る力を失った代わりに、
夢を作り出す力を得た。
それは、これから生まれてくる少年少女たちに、
かつて私が見たような「夢」を見せる力だ。
たとえ彼らもいつかは目を覚まし、現実を進んでいくのだとしても、
幼少期に見た夢は、それからの長い人生を生きる原動力となりうる。
ありがとう、ポケモン。
私も、あと少しで大人になる。
さようなら。
今度は、私たちの番だ。
「そこに 3びき ポケモンが いる じゃろう!」
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ななしさん
もし、自分が
「大人になってからポケモンに出会った」としたら
今の私のように、こんなにポケモンに対して、ワクワクキラキラした感情はないと思います。
子供の頃にポケモンに出逢えて良かったと心から思います。
「子供のうちに色々なものに触れておいた方がいい」という言葉は
「将来どんな道に進むか選択肢が広がるから」だろうなと子供の頃思ってたけど、それだけじゃないんだなと大人になって理解しました▼
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