「あなたの存在に価値があると思ってるの?」
母からそう言われた時
私はあまり驚かなかった。
母がそういうことを言う人だと
長年生きてきて知ってるからだ。
数年前の私なら数日間は眠れなくなっていたと思う。
でも今だってこうして小瓶に思いを綴っているから
多少は傷付いているのだろう。
まあ母も色々大変なんだよな…と心配してしまう私は
どうやら不幸の沼に身体をどっぷりと浸かってしまって
抜け出せなくなってしまっているらしい。
最近、図書館でアダルトチルドレンの本をたくさん読んで
自分が置かれていた異常さを学んだ。
だけどもう抜け出せない。
私は今まで二十数年こうやって生きてきた。
今さら違う生き方なんてできない。分からない。怖い。
だから大丈夫、大丈夫。
これまでだって生きていけたのだから
きっと明日だって生きていける。
また少し身体が沈んでいく。
最近、呼吸をするのが難しい。
私の声が届いていますか?
いつもと変わらない一日で終わりたかった。
暑い日が増えてきましたね。体調など崩されていませんか?
京介さんの小瓶を初めて拝見した時に感じた、どこか儚くも深い表現に、あなたのこれまでの人生が映
し出されていたのだと理解いたしました。
私自身もアダルトチルドレンの一人であり、虐待サバイバーでした。母は感情の起伏が激しく、いつ何がきっかけで爆発し、その矛先を向けられるか怯えながら生きていました。支配的であったため、全て母の意に添わなければならず、自分の意志を持つ事もかなわないのが当たり前だと思っていました。現在は私自身の離婚を機に、今までの人間関係を見直す時間を持つため母とは連絡を断っています。
家族って一番難しいですよね。親子だから何を言ってもいい訳ではないと思うのです。関係性に甘えて良い部分と悪い部分があり、境界線を持たなければいずれは苦しい関係になって、最悪疎遠になってしまう事になります。いくら京介さんに心ない言葉をぶつけても、お母様は満たされはしないということにご自分で気づかなければ、ずっとそうやって生きていくのだと思います。私も随分悩みましたが、何でも受け入れるだけが愛情ではない。自分で気づけない事は、必ず外側から気づかされる時が来ると、私は思っています。
長々と私事を話してしまいましたが、京介さんは一度自分の気持ちを爆発させてみませんか?人間は自分の中に黒く渦巻くものを抱えたままでは、重くなってどんどん底へ底へと沈んでいくと思うのです。どんな気持ちでもいいのです。「あの、クソバア」でも、「暴言ばっかり吐きやがって」・・ありとあらゆる、積もりに積もった感情。優しさで蓋をしてしまうのではなく、自分の感情に優しくなるために。そうやって、幼い頃の京介さんが悲しかった事、分かって欲しかった事、その時々の京介さんが救われる事なく抱えてきた数々の痛みを掘り起こした時に
今の京介さんから言ってあげたい言葉。
京介さん、長い間苦しかったですよね。
よく、堪えてきましたね。
私は名言も、あなたを救う言葉も持っていませんが
自分を一つずつ知る事は、これからのあなた自身を救うためにもなると、私は思うのです。
時に向き合って、苦しくなったり後悔したりすることもあると思います。だけど、その時の精一杯はいつもあなたにとって最善でもあると思って下さい。
そう、あなたはいつも頑張っているのです。
あなたの声、ちゃんと届きましたよ。私には。