遠い昔に見た夢は、いつか消える。
大切な人がいた。その人が大好きだった。
毎日朝から夜まで、寝てる間さえ一緒だった。
黒いガラス板越しに声を掛け合えば、その身さえ一緒な気がして。
私だけだった。
きっと、自分勝手だった。あまりにも重すぎた。
背負わせるには大きすぎるものを押し付けてしまったから。
私のせい?もちろん。すべては私のせい。私が悪かったの。
だから忘れるべきだった。これ以上彼に迷惑をかけるわけにはいかなかった。
すり減らして、殺して。憎んで。許して。
声はいつからか届かず、散った星は消えた。
もし何も残らなくなったとしても、私は彼から離れなくちゃいけなかった。
でも、そうしたら、忘れたの。
あなたの描く絵も、声も、仕草も癖も生活も食べてるものも全部全部知ってたのに、
知ってたのに、
遠い昔に見た夢は、もうすでに消えた。
甘い夢は、私のものじゃなくなった。
なら意味なんてないよね?
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ななしさん
わかる
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