僕の現在位置です
5月も早いものでもう半ば。
テレビを見ていたら五月病についての特集をやってた。
今年はコロナ明けで「テレワーク終了＆出社強要」の職場が増えて、調子を崩す人が例年より多いんだって。
どこぞの大企業の産業医が番組に出演してた。今年は特にメンタルをやられる人が増えているとか。
日本にはテレワークは根付かないと散々言われていたけど、その通りになったね。
iPhone が登場したとき、日本では流行らないと散々言われていた話の逆だ。
僕がかつて勤めていた会社も、誰もが知ってる名前のところだ。今はどうなっているのだろう。
中の人にしか分からない複雑な事情があるかも。
会社に残った連中に聞くと、テレワークは継続してる、というか自宅勤務と出社が選べるみたい。外資系だからかな。
社食、安くて美味しかったなぁ。クリスマスメニューとか、オフィス開放デイとか、あったなぁ。
自分の職場を家族に見せたりね。その日は社食の夕飯メニューに寿司があって家族におごったなぁ。
さて、思い出に浸っているのも束の間、今度はフィジカルのほうがやられてしまった。
ちょっと長くなっちゃったけど、読んでくれると嬉しいな。
昨日の夕方から急に息苦しくなって、吸っても吸っても酸素が入ってこない感覚に襲われた。
これは何かおかしいぞ、と脳が察知して、「ひとまず横になりなさい」と心の声が聞こえたので、布団に横たわった。
2～3時間たった頃かな、ウトウト状態で目が覚めた。体温を測ると37.0度。少し寒気もあった。
期外収縮（不整脈の一種）が多くて、危険のサインのようにも感じられた。
それから、22時ぐらいになっても呼吸の調子が戻らないので、これは病院に行くべし、と思い立ち、自治体の応急窓口に連絡した。
「夜間救急診療を行っていて、かつ呼吸器内科のある病院はありませんか」
探してもらったら、5件見つかった。病院名と連絡先をメモして、順番に電話をかけ、症状を話した。
しかし、全滅だった。
「コロナの疑いがあるので当院ではお引き受けできません」
「今夜の当直医は消化器内科の担当なので診られません」
「WPW 症候群をお持ちならば循環器内科のある病院を探されてはどうですか」
「いま手術が入っているので無理ですね」
などなど。
埒が明かないので、自力で調べることにした。3件見つかった。
そのうち、隣町の駅近くに最近、新築移転した病院が、夜間救急診療をしていて検査もできるとのことだった。
1時間程度で着くと病院に伝えて、出かける仕度をして、タクシーで向かった。
夜間出入口から入り、医事課に通されたあと、体温を測ると、なんと38.4度にまで上がっていた。
「ああ、終わった。発熱があるからここでも受け入れてもらえないんだ。帰るしかないのか」と思った。
しかし、幸いなことに「熱が高いので、一旦外に出て、別の入口からお入りください。看護師がご案内します」との言葉が。
「別の入口」＝発熱外来の専用入口だった。
そこから建屋に入り、専用の通路を通って診察室に向かい、コロナとインフルエンザの検査をした。
（あとで伝えられたけど、両方とも陰性だったみたい）
医師が入ってきて、パルスオキシメーターを付け、今回の症状や既往歴などを話した。
その間にX線単純撮影の準備ができたとのことで、レントゲンを撮り、診察室に戻った。
あとは医師の説明を聞いて終わりかと思っていたら、看護師が入ってきた。
「先生が『肺の様子を詳しく確認したい』と言ってるので、CT を撮らせてください」と言うではないか。
僕はもうこの時点でピンと来ていた。「ああ、肺に影か何かあったんだろうな」と。
CT を撮って診察室に戻ったけど、そこから結構時間がかかった。25分ぐらい待っただろうか。
パルスオキシメーターと脈拍、血圧の情報を一括表示できる装置からは、約5秒おきに、「ポーン、ポーン」と音が鳴っていた。
僕しかいない静かな診察室の中で、その音だけが、周期的に響いていた。
コンサートキー in C でいえば、音階は「ファの♯」。
こんなときに絶対音感が働いてどうする、と自分に突っ込んだ。
そして、医師が入ってきた。開口一番「これは肺炎ですね。」
CT 画像を見せてもらったが、右の肺に白い点々が、左の肺には綿菓子のようなものが写っていた。
「原因はおそらく、心因性の過大なストレスから来る免疫低下です」
異論はない。5月に入ってから、まともな食事を摂ってなかったし、栄養が絶対的に足りなかったと思う。
そして睡眠不足、加えて強迫性障害の急激な悪化に伴う重圧。
こんなんじゃ、免疫が弱くなって当然だ。
一通り、注意点の説明を受けて、薬剤師から抗生剤と解熱剤を受け取って、精算して帰ってきた。
玄関を開けて窓の隙間を見たら、空が明るみ始めていた。4時半すぎだったと思う。
チュンチュンと、鳥のさえずりも聞こえていた。
手を3回洗って、すぐに布団に入った。
寝られたのは5時間ぐらい。
病院の予約日が迫っていたので、朝から関係各所に電話をかけた。
精神科クリニックは明日行く予定だったけど、熱が下がらないと思い、速攻でキャンセル。
来週の神経内科の病院は、電話による診察と処方箋の発行ができると聞き、それをお願いすることにした。
神経内科の医師は、外来は週に1回、午前中のみ。予約センターに聞いたら「先までびっちり埋まってます」と。
だから神経内科の診察はキャンセルしたくなかったのだ。不幸中の幸いというべきか。
事の顛末はこんな感じ。とにかく早く治ることを祈るよ。
身体の具合は悪いけど、脳と心の休息につながれば、と思う。
おいしいプリンでも食べようかな。自分へのねぎらいとして。そのぐらいは、神様も赦してくれるよね。
