クラスが同じだった男の子に向けて、届いてほしいけど届かなくていい手紙を書こうと思います。
同じクラスだった君へ。
君の第一印象は、“女好き”。
それは当たってて、毎日女の子と仲良く喋ってた。
ボディタッチだってしてたし。
その女の子たちにはいっぱい嫉妬しちゃったんだよね。
だけどね、席替えの神様が微笑んでくれて、席が近くなって。
先生が面白いこと言ったり、クラスメイトがギャグでスベったりするたびにこっち向いて笑ってくるんだもん、ずるいよ。
先生に怒られてしょんぼりしてたり、つまんなそうにしてたり、君のいろんな顔が見れて、あの席は特等席だなって思った。
正直、心臓がもたない……笑
校外学習の班も、前期の掃除の班も同じで。
めんどくさがり屋さんの君は、毎回女子に仕事押し付けてたんだよ?
でも、君から任せられた仕事はとっても楽しくできたんだよね。
あとは、数学係の君は、帰りのホームルームで、“明日は数学の教科書とノート持ってきてください”って言ってて。
そのおかげで私は数学の1回も忘れ物しなかったんだよ。
LINEつなげたときは、ほんとに嬉しくて。
1年分の運使い切っちゃった、って思った。
私には勇気なんかこれっぽちもなくて、告白なんかできなかった。
君は、女好きだし、めんどくさがり屋さんだし、悪いとこなんてたくさん出てくる。
でも、君の笑顔が一番好きでした。
この恋?は過去形にします。
今、LINEなんて動いてないし、動かすつもりもないけど、また会ったら話したいな。
ばいばい!
君に恋してたかもしれない女子より。
~宛メのみんなへ~
読んでくれてありがと!