ADHD。治ることはないけど、大人になるにつれ多動性など部分的に収まることはあるんだとか。
それはよかったんだけど。
最近はまた酷くなってきたようでつらい。
発達障害からくる多動性、衝動性、不注意の3要素を抑え込むには気力と体力、心の余裕が必要だ。
中学生になって、障害が軽くなってきたと思ったのはほんの少しの間だけ。
最高学年になった今、ストレスフルな生活の中で余裕を持てず、またもや衝動性や不注意を抑えられなくなることを懸念せざるを得ない容態。
数時間前に好きな子をデートに誘ってしまった。
なにが「しまった」なのか。衝動的で突発的な誘いだったのが悪かった。
LINEのトーク歴がひとつもない状態から、最初のメッセージでデートのお誘いなんて…
そもそも相手から好意があるかどうかも確信がない。
だからADHDに生まれたくなかったんだ。
もちろんお誘いへの回答はNO。ありもしない予定を理由に、断られてしまう結末。
別にいい。
本来発達障害は人と付き合うことに困難がある。
付き合ったとて、いずれ別れる運命だったのなら、そんな苦しいことをせずに済んでよかったと安堵するべきだ。
だから良い。
だけど、心とは常に合理的ではいられないものだ。
すんなり諦めがつくかというと、無理だ。
明日からはきっと、学校でもどこでも「あの娘に告ったブサイク男だ…」「あのブサ男が手を出したんだ…」なんて陰口叩かれなくちゃならない。
そっちのほうの諦めはすんなりつく。簡単だ。諦める。
だけど好きな人からの言葉は、どんな小さな一言も深く考えずにはいられない。
今、あの人のたった1通のメッセージに心を打ち砕かれ、傷心中の自分がそれを証明している。
さて、どうしたものか…